さて。旅に出る。

これだと長く書けるのかな。
アプリ入れてみたけど、どうにもまだ、使い方がよくわからない。ううむ、悔しい。書けるといいな。

さて、まず改めて最初にどうしても書きたかった決意表明みたいなものを。

こちらに載せた画像は#文月悠光 さんの『 #臆病な詩人街へ出る 』( #立東舎 )である。
元職場で発売早々に、運良くサイン本をゲットできた。

私が辞める一年ほど前に他店から異動してきた文芸担当の社員さんが、とても詩のコーナーに力を入れてくださる方で、私はその社員さんが文芸フロアの棚を詩以外のジャンルでも様々な角度で色んなチャレンジをして、とても素敵な棚に作り替えていく様を見るのが大好きだった。
フロアが違っても、色々な作家さんの話を沢山した。「今度こんな事をやってみようと思うんだ」と、話を聞くだけでワクワクした。

その方も、文月さんがお好きらしく以前の店舗の近くにあった文芸部の高校生にオススメを聞かれて、その当時発売されたばかりの『#洗礼ダイアリー』(#ポプラ社)をすぐに差し出したそうだ。
実は私の母校だったりもしたので、その時は、なんだかくすぐったいような気持ちで話を聞いていた。文芸部なんてものも、出来たのだなぁとちょっぴり感動したのはナイショだ。

先日、ようやく辞めた後に元職場に挨拶に行けた。直接顔を合わせてご挨拶できた。相変わらず詩集の棚を充実させるべく棚もキラキラしていた。

本屋という空間に入り込めた自分が、嬉しかった。嬉しすぎて泣きそうだった。相変わらずの、魅力的なフロアだった。勿論、沢山のセンスの良いスタッフの展開する棚も大好きだし、気がつくとレジの子達のお手製の手書きPOPもぐんと増えていた。

嬉しかった。嬉しかった。
本屋さんて、やっぱり楽しい!!
そう思わせてくれる文芸フロアになっていた。

私は、この社員さんに出会えて本をもっと好きになれた。書店員という仕事の楽しみを、沢山教えて貰った。色んな事を挑戦させて貰った。

「たまには顔を出すこと!」

そんなメッセージも頂けた。
私は、自分がいた職場が、書店員という仕事が大好きだった。元々持病があることを知りながらも、長年勤めさせてくれた事にも、感謝しかないし、フロアや、周りの社員さんやスタッフがいくら変わっても、皆、いつも私の体調を心配してくれて、フォローも沢山してくださった。
だからこそ、甘えすぎていては、もういけないのだと思った。居心地が良いあの場所から離れるのはとてもとても辛かった。すごく悩んだ。
けれど、自分なりに、踏み出そうと思った。

これからしばらくは、痛みと向き合って、弱音ばかり吐く自分とも真っ正面から向き合って、きちんと自分自身も病気のことも、受け入れてあげられるようにしていくことが、メインになる。
正直、とても辛いしすでにしんどい。
まだ辞めて一ヶ月ほどしか経っていないにも関わらず。

でも、今の私には、読書をするだけの指の力も、本を支えるだけの手首の力もないのだ。ページをめくるのすら、痛くて難しいのだ。スマホでさえ、ほぼ音声入力かスマホペンでないと無理だ。
だってフリック入力しようとすると、指を毎回変えても火傷するような痛みに襲われるから集中できないんだもん。

それでも、いつかまた本が傍にある世界に、なんかしらの形で戻るためにも。私も、文月さんのように、「臆病な元書店員」として、一歩踏み出そうと思う。

まあ、そんな感じでここでは大好きな本や、言葉や、私の書店時代の事を思い返して綴れたらいいなと思っている。

どうせ途中からただのグダグダ日記になりそうだけれどそこは多めにみてやってくださいな(苦笑)。