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映画「ダンジョンズ&ドラゴンズ アウトローたちの誇り」 3.7点

評価:3.7点(5点満点)
公開:2023年
監督:ジョナサン・ゴールドスタイン、ジョン・フランシス・デイリー
制作:ハズブロ・スタジオ

面白かった。途中、中ダルみしたので4点には届かなかったが。

この映画はエンターテイメントで、マスに受けるために積み上げてきたシステムに乗せて作られていると感じた。

つまり、すべてのパラメーターが合格点を超えているのだ。2〜3時間の映画というコンテンツの中で、いかに飽きさせず・伏線を回収し・CGを活用し・ユーモアを挟みつつ・クライマックスに持っていくか、という王道のパターンを映画制作の長い年月の中で積み上げて、システムとして構築しており、そのシステムに乗せて作り上げられている、と感じた。

一品一品作る職人のような仕事ではなく、パーツ化され仕組み化されたテンプレートに乗せて、カスタマイズしながらチームで作るイメージだ。

過去の財産を活用しながら作っているから漏れがなく、すべてのパラメーターが合格点を超えている。

職人的な作り方だと、このレベルの映画を3年に1本作る感じだが、仕組みに乗せているこのような映画は年間10本作ることができる、みたいなイメージだ。

量を作れるからといって、マイナスではない。面白いものは面白い。

実際そのように作られているかは知らないけど、私はそう感じたし、映画以外にそのシステムに感動した。

ただ、途中中弛みしたとろがあったのでそこはマイナスだ。それに全体として設定が緩いところがある。そこもこのようなエンターテイメント作品にはつきものの部分なのだろう。そのゆるさと引き換えにパラメーターを全般的に高めているのだと思う。

魔法の映像やモンスターの映像など、見ているだけで楽しい部分も多かった。音楽も結構良かった。


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