中間管理職としての苦悩①自分の価値が見当たらない編

件名に書いているのは自分がマネジメントになってから最初にぶちあたった壁でした。

これってハイパフォーマーとして営業やっていた人が営業組織のマネジメントに回ったり、マネジメントが自分の価値は何なのかとういうことをこたえられない人ってかなり多いと思うんですよね。答えられたとしても人を納得させられない、自分自身もどんな価値が発揮されているのかしっくりこないという人も。それで答えが出ないまま数年間マネジメントやってしまっている人も超多いと思う。


私は今、営業組織の営業のマネジメントをやっています。一般的には営業組織のマネジメントって営業の1人として高い成果を出した人がマネジメントに回ることがほとんどだと思います。私の会社もそうです。少し一般的な会社と違うのは、最初は完全にマネジメントとしてではなく、お客さんを担当しながら、いわゆるプレイングマネジャーとして1年間半ほどやり、その後昇格試験を受けて、正式にマネジャーとなります。

最初6名くらいのチームのプレイングマネジャーとしてマネジメントとしてのキャリアがスタートしました。※僕自身はマネジメントという仕事はゆくゆくはやれればいいなと思っていましたが、今ではないなと思ってました。ただ、打診を受けてありがたい話だなという気持ちとまぁ今の仕事をあと1年やるよりは長い目で見たときにもっと環境や立場を変えたほうがいいのかなと思い、引き受けました。

でもどんどんどんどんこのマネジメントという仕事の価値がわからなくなっていきました。営業プレイヤーとしてやっていたときはシンプルにしっかり成果を出したいとかお客さんに貢献したいなとかやったらやるだけ成果が出たりするのが純粋に面白かったんです。成果が出ると自分ができるようになった気もするし、いろいろ楽しみはありましたよね。

でも、マネジメントというポジションになり、自分のお客さんを減らし、メンバーから相談を受け、クレームの対応をし、業績を取りまとめて報告し、上からおりてきたものをメンバーに翻訳して伝達し・・・という感じで毎日が過ぎていきました。

あれ、これって・・・マネジメントというよりは業績をとりまとめている伝書鳩なんじゃないか・・・でもこれは自分がまだキャリアが浅いからそうなっているだけで先輩マネジメントはもっといろいろ崇高なことをして価値を発揮しているんだろうと思ってました。

でも先輩マネジメントを見ても周りを見てもあんまり価値発揮しているシーンを見て感じることはできませんでした。ぜひ周囲のマネジメントの人たちにあなたの価値ってなんだと思っているのかと聞いてみてほしいです。正解はないですが、自信をもってこたえれる人って本当に少ないと思います。そうです、けっこう考えるけど見つからなくて苦しいんです。


あれマネジメントってこういうことなの・・・?それか俺だけなの・・・?


という悶々とした日々を過ごしていました。

でも私が管轄していた組織はチームができて3か月間は連続で達成をし、その後の3か月は全部未達成という結果で半年間が終了しました。営業組織って成果が出ているといい雰囲気で、成果がでないと雰囲気悪かったり、同じ仕事をしていても何かが問題あるんじゃないかという気持ちになるもんですよね。


チーム発足してばかりのときは成果がでていたのに・・・自分が率いて数か月で成果がでなくなった。


この現実と何よりもその原因が自分にはわからなかったということ、何より自分の率いているチームのメンバーはとてもいい子が多く前向きに頑張ってくれているのにその努力がしっかり報われなかったことが悲しく、切なく、自分の価値は何なのかということを全く見いだせなかったということが本当に自分自身に絶望を感じていました。


そんな中、なぜ成果が出なくなったのかということを徹底的に分析していったり、先輩に助けを求めていったときに多くの原因を見つけることができました。そして成果が出なくなった要因はもう何か月も前から予兆があったということもたくさんわかりました。

そんなとき、マネジメントしての役割が一つ自分の中で言語化されました。

それは「1か月、数か月先の最高の未来を描き、今、何をすべきなのかということを徹底的に考え、対処ではなくその描いた未来に向かった組織をけん引する」ことです。

そう思ったときになぜ自分の価値が見つからなかったのかという理由も同時に理解しました。それは以下です。

①そもそも未来を一切描いていなかったこと

②今を見て対処のマネジメントしかやっていなかったため

※他にもありますが、おいおい書きます。

今の状態があり、その状態を分析し、数か月先の自分が想像・構想できる未来に向かってチームを率いていく、その上で顧客活動、人材育成、組織運営をしていくこと。これをしなけければならなかったのですが、僕はそもそも未来を描くことなく、「今」だけを見て日々の仕事を処理・対処し、それがマネジメントであると誤解をしてしまっていました。つまりはアスピレーション(マネジメントとしての意思)がなかったということですね。

営業メンバーは常に「今」を見ています。そんな中、今しかみれていないマネジメントが価値を発揮できるわけないなということが痛感しました。

対処のマネジメントというのは今を見て、その今を改善することだけに終始するマネジメントです。それも大切なのですが、マネジメントとして「今」が「想像・構想できるうえでの最高の未来」につながってる状態にしていくことのほうがもっともっともっと大切なんですよね。


そんなことに気づいてからはマネジメントとして多くの成果や実績、人からの信頼を得ることができました。気づくまでにはとっても苦しくしんどいのですが、気づいてからは本当にスカッと未来が見えて、未来を構想し、その通りの未来をつくっていくということがマネジメントとしてとてもやりがいを感じることができるようになりましたとさ。


今日もおわりー!










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