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アガベ 品種紹介(Ditepalae節)

 このグループの代表はテマカプリネンシスでしょうか。上の写真はアプラナータですね。全般に白っぽい衣をまとい、葉縁は凸凹として、その先端に鋸歯を生やします。トップスピンも意外と鋭く、地植えゾーンの除草をするときにかなり刺されます。成長速度は種類ごとにばらついていて、アプラナータは遅く、特にクリサンサは遅いですが、その分よく子吹きするようです。

テマカプリネンシス temacapulinensis

 白みを帯びた緑に葉縁から出っ張る鋸歯、葉幅も広く寒さにも強い種です。地植えすると巨大化する傾向があるように思います。葉縁の形で個性を表現しているような・・
 白っぽい緑とギザギザの葉縁で大きな葉っぱ、大体は遠目でもひとめでテマカプリネンシスだとわかります。ということは個性的なんでしょうか。

ハウス内の鉢植え株。株姿も整っています。
上記とは別の株の鋸歯部分。連歯が出ることがあります。
屋外の地植え株。防寒は何もしていません。葉が大きいですよね。
こちらは別の地植え株。これも葉幅がとてもひろくウチワサボテンのようです。
激しい雨にあたると白みが取れるようですね。
発芽から数か月。最初の夏の様子です。

アプラナータ applanata

 このグループの特徴であるやや白っぽい葉を展張します、葉の先端の角度が狭く、テマカプリネンシスよりもシュッとした印象を受けます。葉数が増えるとなかなかにかっこが良い株になりそうです。
 地植えもしていますが冬場で少々はが傷みますが枯れることはありませんで元気に育っています。

ハウス内で越冬中の株。より白みが強いようです。
屋外地植え、防寒なしで昨冬を乗り切りました。だからなのかたくましさ?を感じます。
同一株ではありませんが3年前の発芽後数か月のアプラナータ

クリサンサ chrysantha

 やや細めの葉がひょろっと出ている印象の種類です。鋸歯は赤みが強い株が多くトップスピンも赤めです。葉色は白みがつよく、生育が順調だと横縞模様が入ることもあります。あまり個体差はなく、みんな同じような株姿をしています。幼苗の時は全く特徴がありません。
 成長は遅く、あまり大きくはならないようですが、子株は良く出てきます。

バニーのとなりで生育中。ハウス内で雨が当たらないのに葉が汚れたようになります。
ホリダの隣で生育中。ほんのり赤みがかかっているのは寒さのせいでしょうか。
ハウス内の地植えコーナーにある株。とんでもないところまで子株を伸ばします。
3年前の発芽後数か月の幼苗。葉幅も広くこの後の姿が予想もできません。

デュラゲンシスdurangensis

 やや青白い葉をうねりながら成長させる種のようです。成長は早め。2年経過で5号鉢が必要になるスピードです。わずかに個体差がありますが目を引くような株は見当たらず。丈夫で成長早いのですが人気がないようですね。

100粒で購入しました。発芽率は良好で株がたくさんあります。あまり個体差はありません。
ということで没個性的で人気もあまりないのでしょうか。
一株のアップ。テマカぽい雰囲気もあります。

フレキシスピナflexispina

 ほかのどのアガベにも似ているような気がします。特徴がない・・。
アガベの育成を始めた初期に播種したのですが、どうも散逸したうえに札落ちもししたようです。成長はやや早めで性質は丈夫だと思います。耐寒性はあまりないのかもしれません。下の株は消滅してしまいました。

1年経過で地植えした個体。
発芽後数か月の幼苗。葉幅が広く薄く生まれてくるのがこのグループの特徴でしょうか。

パルメリーpalmeri

 屈原の舞い扇の元株という説のある種類です。没個性的かと思っていたところ1枚目の写真の株を発見してしまいました。札違いの可能性もありますがどうでしょう?
 この株以外は没個性的です。

鋸歯が特徴的な個体。これは大事にしたいです。コロラータみたいな雰囲気があります。
葉幅の広いタイプでしょうか。
これもパルメリーだと思うのですが・・

ワコマヒーwocomahi

 昨年種を入手して播種。約半年経過の株のみ保有しています。同グループの他種のように成長は比較的早いのでしょうか。成長したら追記する予定です。

播種して半年。まだまだ特徴は判りません。

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