コント『実写ストリートファイターⅡ』の解説
コント『実写ストリートファイターⅡ』
脚本・演出 高山 銀平
2004年11月 カカフカカ企画第13回本公演『ドラゴンとボールのセット』にて上演
(カカフカカベストコント黎明編に収録)
よく耳を澄ませますと冒頭にお客様の「懐かしい」という声が漏れ聞こえます。
このゲームは1991年に登場し爆発的ヒットをしましたので、2004年の時点で13年もの時が経過しています。
当時小中高生だったお客様たちはこのBGMを何百回と聞いてきたので、
一瞬にして当時の記憶が蘇り、否応なしにテンションを上げさせられてしまうのです。
いやーまったく、僕は策士です。
実はこのコントはマルチエンディングでした。
一幕目で先に崩れてしまったファイターが二幕目で波動拳の洗礼を食らうというものです。
もちろんエドモンド本田(力士のキャラ)の全敗でした。
黒子の人数は本田班が四人に対し、バルログ班が半分の二人。
しかし本田の動きがあまりにも物理法則を無視し過ぎていました。
ステージを重ね疲弊しきった本田班が愚痴をこぼします。
「本田なんなんだよあの動きは・・・ふざけんなよ・・・」
そんなこと稽古時から重々承知していたことなのに、改めて納得がいかなくなったのでしょう。
一度見終わった方も、今度は黒子たちを注目して是非ご覧ください。
二度三度見たくなってしまうはずです。
そうなったあなたはサディストです。
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