コント『滑舌』『のろい』『難問』の解説
コント『滑舌』『のろい』『難問』
脚本・演出 高山 銀平
滑舌 2018年 6月
のろい 2013年 3月
難問 2018年 6月
(『滑舌』『難問』は『カカフカカ企画“番外” THE BIG ESCAPE -大脱獄-』に収録)
今回解説します3本は僕自身が出演したピンのネタばかりです。
映像につっこむだけという、しかもさほどセリフが定まっていない適当なものばかりで、
ウケた時はよく共演者に、
「稽古してないのにズルい、こっちは稽古しまくったのに滑っている」
と責められたものです。
どちらも本を書いたのは自分なので責任は全てこちらにあるのですが、
僕は滑るのが嫌いなので出演するものはなるべく滑りにくいものを選んでいます。(門外不出)
『滑舌』について
初出しは2012年2月の本公演でした。
以来、複数回の公演やイベントで演じましたが概ね良好でした。
ホラーやサスペンス系の映像作品によく登場する音声加工に疑問を感じていたは僕だけではなかったという証拠です。
(実際にそういった作品を鑑賞中に僕は画面に同じようなつっこみをしてしまいます)
『のろい』について
こちらもホラー映画を見ているときに思い付いたネタです。
恐怖の対象がゆっくりと近づいてくるのは堪りませんが、
《それが本当に本当にゆっくりだったら恐怖は怒りに変わるのだろうか?》
などと妄想しているうちに映画の画面は次々に進んでしまいます。
悪い癖です。
『難問』について
このネタの全ては前半にあります。
《滑舌が悪かったことを反省した犯人がもう一度同じ被害者を捕まえて、字幕付きで謝る》
後半はオマケみたいなものですが、
もし自分が映画『SAW』のような凶行に巻き込まれてしまったとして、
犯人が天然だったとしたら本当に嫌です。どうせならちゃんと死にたいです。
そんな願いを込めたコントでもあります。
ある共演者が「このシリーズが一番好きだ」と思い出したようによく言ってくれますが、
僕は大いに戸惑います。
どうせ褒めてくれるならもっとちゃんとしたコントを褒めて欲しいよ。
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