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トイレの掃除、ソフトウェアの掃除

トイレ掃除がなぜ必要になるか?

それは使用後にすぐ汚れを落していないからだ。

小でも大でも、使ってすぐにティッシュやブラシで拭き取れば、
一年たっても二年たってもトイレは綺麗なままだ。

小さな汚れが蓄積して定着すると、途端にティッシュやブラシ程度では太刀打ちできなくなるように汚れの質が変化する。

こうなってしまうと大掃除の度に強力な洗剤と手間をかけた掃除の時間を費さなければ、こびりついた汚れはとれずにトイレは綺麗にならない。

ソフトウェア開発で言われる「技術的負債」も「トイレの汚れ」を放置していた先に起こる現象と原理は同じだ。あ、そもそも「技術的負債」がメタファなんだけど。

ならば、汚れがこびりつく前に、拭き取ればいい

僕はこれを「トイレ掃除の法則」と名付けている。

汚れが質的変化をする前に、掃除をすませておくのが重要だ。

ソフトウェア開発において「汚れを拭き取る」とは何をすることなのか?
このことについての共通認識と方法が明確になっているかが問題となる。

「なぜ毎回汚れを拭き取らなければならないの?」
「ソフトウェアの汚れって具体的には何?」

ここの認識合わせからはじめたい。

そして「便器を毎回ティッシュでふきとる」くらい簡単で億劫にならない方法は何があるか?それを考えてみるといい。

トイレは「用を足して、流しておしまい」ではないように、
ソフトウェアは「コード書いて、動かしておしまい」ではないということだ。


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