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2023.02.23 空き家、ビオトープ、手作り餃子、盛りだくさんな今年初の作業

今年初の作業は盛りだくさん

昨年、実験的に始めた休耕田のビオトープ化&無農薬水田プロジェクトも、今年はより本格的にやっていきます。

今年の年明けは、雪が積もったり、寒かったりでなかなか現地似いけませんでした。ようやく皆で久しぶりに集まりました。この日の目的は2つ!

拠点を作るために空き家を調査!

まず1つは、以前から現地拠点を作りたいと物色していた、集落の空き家の調査です。オーナー様に貸して頂けると以前から言われていましたが、数年前に内見した時に、その膨大なモノの数におののいてしまいました。

今回、改めて空き家を使って拠点を作るために再び伺うことにしました。
数年前と比べて、より木々が鬱蒼と生えて(これでもWさんが綺麗にしてくれているのですが)おり、ツタが絡まったり、室内から木が生えてきたり(!)して驚きました。

鬱蒼とした風景

中に入ると、床はほとんどが抜けていてものが散乱しています。流し、冷蔵庫、タンスなどは全部落ちています。生活用品一式、カレンダーなどがそのままになっているため、時間が止まっている様子が不思議な感覚です。

床に落ちた流し
床が抜けた居間
二階はちょっとはマシかも知れない

二階は痛みも軽く、片付けすれば使えそうな雰囲気でした。やはり家は湿気をどう防ぐかが重要なのですね。

お隣の蔵の方は状態はよく、農機具などが綺麗に整頓されていました。もともと蔵は土壁で調湿作用があるためでしょうか。

蔵の二階には農具があった

この後、空き家のまず中身を出さないといけないですが、だしたものを廃棄するために軽トラックなども借りてこないといけません。まだまだ時間がかかりそうな印象を受けました。気長に開拓していきます。

この日は調査だけのつもりでしたが、誰が言うでもなく、家の前の木々や草を取り除きスペースを空け始めました。1時間ほど作業した結果、おもったよりもスッキリしました。(タイムラプス動画参照)これで次回来るときは、もう少し明るい感じで作業が進められそうです。

少しスッキリした家の前

山菜盛りだくさんの昼食

空き家の片付けで午前中を費やしたので昼食にしました。昼食は山菜たっぷりの手作り餃子と焼きそば、Wさんお手製のイノシシ角煮、Hさんお手製のスイーツ、そしてWさんお手製のプリンなどなど、食べるものが沢山でお腹いっぱいになりました。

手作り餃子は、皮から作っていきます。屋外で餃子を作って食べるのは本当に楽しいひとときでした。

イノシシ肉の角煮
どんどん火起こし
あつあつ山菜水餃子
焼きそばも山菜たっぷり

特に、手作り水餃子は、皮から作っているのでとても楽しいです。山菜は集落でとれたノビル、葉の花、タンポポ、ヨモギなどを使っていて春を感じました。ノビルはあたりにいくらでも生えているので、山菜天国です😆

そして最後はWさんお手製のプリン。前日実験で作って成功したとのことでしたが、火加減がうまく行かなかったようです。熱々で食べたプリンは、どことなく茶碗蒸しに似ていました。それでも美味しかったですよ!

Wさんお手製のプリン!
ちょっと火加減間違えたかな?

思ったよりも重労働、ビオトープの整備

昼食でお腹いっぱいになった後は、午後のビオトープの整備作業です。昨年の春は陸地化していたので、セイタカアワダチソウなどが繁茂していたのを一気に草刈りして水を入れていました。

昨年は湿地化していたため、以前よりも勢いは少ないですが、それでもセイタカアワダチソウ、ヨシ、そしてイグサなどがとても増えて、水面が見えない状態になっていました。

本来なら重機で一気にやってしまったほうが早いのですが、今回は調査も兼ねてスコップで少し作業をしました。株の根本にスコップを入れて、掘り上げるという単純作業ですが、粘土質の土がこびりついていてとても重く、想像以上の重労働でした。

それでも、皆で淡々と作業をしていたら、かなり綺麗になりました。

皆でイグサを掘り上げる
掘り上げた株を並べてみた

今後は雑草を抜くだけでなく、ビオトープ内に水深の変化を出すために、別途重機で掘り上げる予定です。水深に変化があれば、それだけ環境が多様になり、植物も動物も生息する種類が増えます。

更に変化に富んだ環境に仕立てて今年の秋が楽しみです。

アカガエルの卵とオタマジャクシ

ビオトープは作業のために水を止めていましたが、残っている水たまりにカエルが産卵をしていました。既に孵化していて同定はできないですが、おそらくニホンアカガエルの卵だと思います。(昨年、成体確認したのはニホンアカガエルでした)

孵化目前?のたまご

オタマジャクシも沢山孵化していたので、皆で驚いてみていました。アカガエルはまだ寒い時期に産卵する北方系のカエルなので、意識していないと見る機会が少ないです。こんなに沢山いても、成長するのはこの中の一部

アカガエル(?)のオタマジャクシ

ニホンアカガエルは、愛媛県RDBでは準絶滅危惧(NT)となっています。生息域が低地となっていますが、このビオトープは標高300mは超えているので、ヤマアカガエルの可能性もあります。引き続き調査をしていきます。

山の幸、里山の春

この日はかなり寒かったのですが、作業をしていたらあっという間に暑くなりました。そして、あたりに春の兆しが見えていました。

春になるとあたりは山菜の宝庫になります。桜が咲く頃にはまた皆で屋外パーティーをする予定です。生き物たちもどんどん活発になります

今年の春も楽しみです!

フキノウトウ
ネコヤナギ
最後に記念撮影

最後に

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