【再読】小説 『四月になれば彼女は』 の多彩な色仕掛け
一度目の「?」が二度目から「!」になっていく。
本の再読にはそんな喜びがある。
今回は川村元気さんの『四月になれば彼女は』について、
描写される色に焦点をあてて書いていきたいと思います。
まだ一度も読んだことがない方は、是非一度読んでみてください。
私がこの本を最初に読んだとき、恋愛の美しい始まりと悲しい喪失、
そしてその再生のきっかけとなる手紙の力強さに感涙しました。
失ってしまうもの、取り戻せないもの、取り戻したいもの、信じたいもの。
孤独に陥りながら、それでも最後の辿