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よるのばけもの 住野よる著

住野よるの本は以前から手に取ったことはあったけど、まだちゃんと読んだことがなかった。
ちゃんと活字で読めば良かったんだけど、イケボの声優が朗読するやつを試してみたいというやや不純?な動機からこの本を選んだ。

あ、なるべくネタバレしないように書きますが気になる人はスルーして下さい。

舞台が学校でバケモノが出て来るからファンタジー系だろうと軽ーく決めつけていたら、中心はイジメの話で、結構重く響いた。ずっと続く。聴いててツラい。本だったら多少早目に読み進めたかもしれないが、声優が朗読するので今回は等速で聴いていた。声優って凄いね。文字以上の質感を作り上げてくれる。ゆえにリアルで、正直キツイ描写に何度も聴くのを止めようかと思ったくらい。でも結末が知りたくて、あと伏線がちゃんと回収されるかも気になったので、数日かけて7時間43分を聴いた。電車の移動時間や車の運転中など、探せば時間は作れるものだ。

この作品を手に取る人の多くは若い人だろうか。色んなエッセンスを含んだこの作品、読んだ後の後味は決して良いものばかりではなかったが、何かを考えさせるきっかけにはなると思う。おれ的には良い作品でした。

オーディオブックの口コミとか調べたけど、朗読の質感を楽しむなら倍速にしないで等速で楽しむのが良いと。今回時間は掛かったけど確かにそうだなと思った。ビジネス書なんかは短時間で詰め込むならどうでも良いけどね。

アプリのお試し期間があと数日。次は何を聴こうか。