エンジニアと英語
おれはエンジニアの端くれである。端くれというのは謙遜もあるのだが、もはや主力の実務部隊を援護する役回りであるという意味。人員の居ない時には実務も回ってくるので、まだまだ重箱の隅には居るつもりだ。
援護業務とは主に、見積、仕様書、プロマネ、交渉事案、クレームなど、エンジニアからクリエイティブ要素を排除したような、退屈で責任のあるデスクワークのこと。うちのエンジニアたちがクリエイティブ過ぎるが故に不可欠なポジションでもある。そして相手が外資系だったりガイジンさんが絡む場合には、上記をそのまま英語に置き換えなくてはならない。ゆえに英語が必要になる。
日頃からこのnoteでネタとしてインドやら欧州やらの出来事を披露しているのだが、この状況下もありほとんど行く事が無くなってしまった。そろそろ自分でも実感湧かなくなってきて、ひょっとしてあれは夢だったんじゃないか、などと考えるようになった。英語もあまり使わないとどんどん忘れてゆく。老化が音を立てて進んで行く感じがして怖い。いかんなあ。
そんな自分に喝を入れるべく、先日webセミナーを受ける機会があった。技術者向けのビジネス英語というやつで、英語自体のレベルはそれほど高くないものの、学校の文法英語から脱却して伝わりやすい構文を模索する、というコンセプトでなかなかタメになった。結局文法英語だったのだが、すぐ実践出来そうなのは良かった。実は海外に赴かなくなった分、身体でコミュニケーション出来なくなり、画面上での英語力は余計に必要とされていたりするのだ。
その時の講師が良かったので調べていたら「技術英検」なるものを見つけた。その名の通り、技術者向けの英検。試しに3〜1級の過去問をダウンロードしてみた。やってみたところ、3級と2級は楽勝。大学受験するレベルがあれば余裕で合格出来るだろう。しかし1級は急に難易度が上がる。専門用語多い!しかも筆記問題(英訳、和訳)があるので厳しい。英語云々より理系の教養が求められる問題が多いかも。技術系の通訳を目指す人が受けるんだろうか。
次回のテストが1月に開催されるみたいなので、ちょっと試してみたくなった。来週の申し込みまでに、どの級を受けるか考えておこう。転職に使えるかもしれないから会社には言わないつもり。