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弁理士試験に合格!今の時期にすべき5つのこと

おはこんにちこんばんは、かねぽんです。

今日は令和4年度弁理士試験の合格発表日ですね!

合格なさった方、本当に本当に本当に、おめでとうございます!
そしてこれから合格を目指す方、ここに自分の受験番号が載っているのを見る感動を想像しながら、どうぞ試験対策に励んでください!

さて、弁理士試験に合格したあと、弁理士として登録を受けるには「実務修習」を修了し、修了後に送付される修了証書のコピーを登録届に添付する必要がございます。

※上記ページの「2.登録申請に必要な書類について」の「⑨弁理士となる資格を証する書面」に弁理士試験の【合格証書】と実務修習の【修了証書】とが含まれます。

弁理士試験では主に知財関連の法律の知識が問われましたが、実務修習では弁理士として働く上で必要な知識、例えば書類の作成ですとか、弁理士として持つべき倫理ですとか、そういった実務的な能力を習得することになります。

実務修習については、LEC等の予備校でもあまり案内がなく、ご自身の手探りで情報を収集して受けることになるかと思います。

そこで、今回は「弁理士試験に合格!今の時期にすべき5つのこと」と題しまして、今の時期にしておいた方がよいと思うことをお伝えいたします。合格者の皆様が滞りなく実務修習を修了できますように!

1.実務修習等の費用負担  :誰が払う?

いきなりですが、生々しく「お金」の話をしましょう。
これから弁理士登録を受け、それを維持するための費用の話です。どのくらい掛かるかといいますと……

①実務修習費:118,000円
②登録費  :110,800円

 ※内訳は、登録免許税+登録料+登録月会費=60,000+35,800+15,000
③会費   :15,000円/月

うげげっ!登録までに①+②の228,800円が必要です。
私の初任給手取りより全然高い!!!
※その他、申請書等を送付するための郵便料、振込手数料等が掛かります。

そして、登録後も、弁理士登録を維持するために年間180,000円の会費が必要です。ヒエ~~~!!

これらを個人で負担するのはあまりにも辛いッ……!!

なので、弁理士試験の合格を確認され、弁理士登録を目指す方は、ご自身の状況にもよりますが、弁理士登録について職場に相談されることをおすすめします。直近の転職を目指していらっしゃる方は、転職先との面談で相談してもよいかと思います。

私は合格当時はメーカーの知財部におり、「①実務修習費は出さないが、②登録費③会費は会社が負担する」という方針でした。職場が知財関連の場合、会社で費用負担してくれる場合がございますので、まずは相談してみましょう。その際、上記費用①②③のどこまで会社が負担してくれるかも確認しましょう。

特に、会社が③会費の負担をしない場合、弁理士登録自体をするかどうか、ご自身でよくよく考える必要があります。なにぶん年間180,000円掛かりますから…。

ちなみにですが、私の場合、実務修習費は自腹だったのですが、実務修習の集合研修(現在はオンラインですが、当時は対面で休日開催)を「休日出勤」扱いにしてもらい、休日出勤手当で実務修習費の一部を賄わせてもらいました。何事も相談してみるものです。

また、弁理士登録をするための登録届に添付する実務修習の修了証書は「その年の」修了証書である必要はありません。修了証書は永年有効ですので、2023年に取得した修了証書で2025年に弁理士登録を行うことも可能です。

例えば、現在は知財関連の部署に居ないため②登録費③会費が自腹になるような状況の場合、とりあえず①実務修習費だけ自腹で払い、2023年に実務修習を受けて修了証書を取得したあと、数年後に転職や異動により②③負担のある職場に移ってから登録を行なうことも可能です。

今のうちに、上記の①②③の費用負担について検討してみてください!


2.実務修習の受講申請   :11月22日まで

さて、費用について考えましたら、次は実務修習の受講申請です。

令和4年度実務修習の申請は11月22日(火)までです!お忘れなく!
こちらについては、上記のページに詳細が載っていますので、よくよくご確認のうえお申し込みください。

実務修習はe-ラーニング集合研修の2本立てで構成されています。今年度の実務修習は、集合研修も含め、前年度と同様に100%オンライン実施のようです。

コロナ前の対面実施の頃には、集合研修後に毎回のように有志で飲み会が開催され、試験同期らと一緒にワイワイとお酒を飲んだものです。かくいう私もそこで今の夫を捕まえ…エフンエフン!!


職場等の関係で、今すぐの登録が望めない方は、「いつ実務修習を受けるか」という点も検討してみてください。おそらく以下の(1)(2)の作戦がございますので……。

(1)オンライン実施だが、同期の合格者と多く交流するために今年度の実務修習を受ける。

(2)実務修習を共に受ける仲間は次年度以降の合格者になるが、対面実施が復活したあとに実務修習を受けることで集合研修後の飲み会等で合格者との親睦を深める
※なお、令和5年度に対面実施が復活するか否かは不明です。

3.受講環境の整理     :死活問題ッ…!!

さて、実務修習のうち、集合研修(Zoom)を受けるに際して、大事なことがふたつ。

①遅刻しない!
②途中退室しない!

上記①②が破られた時点で、ゲームオーバー、実務修習費がぶっ飛びます。ヒエ~~~~。

このため、特に受講環境を整えておくことが重要です。
ご自宅のWi-Fiの調子が当日に悪くなって通信できないとなったら非常事態です。e-ラーニングを含め、以下の環境整理についてご検討ください。

★OSはWindowsのみ!
★ブラウザはGoogle Chrome又はMicrosoft Edgeのみ!
★可能であれば有線での通信環境を構築する!
※詳細な受講環境については、「令和4年度実務修習のお知らせ」等をご参照ください。
https://www.jpaa.or.jp/cms/wp-content/uploads/2022/10/01oshirase-2022jitsumu.pdf

また、実務修習の申込後、12月14日(水)18時~19時にZoomにて実務修習の開講式・ガイダンスが実施されます。こちらで、オンライン受講に関する詳細な注意事項等も案内されるはずですので、確実に修了できるよう、必ず「出席」なさってください。

当日に出席できない場合には後日のアーカイブ配信を必ず視聴なさってくださいね!実務修習費とか、弁理士登録の時期が懸かってますからね!

4.合格祝賀会のチェック  :タダ飯を鱈腹ね♡

さて、実務修習のチェックに並行して、今の時期にしておいたほうが良いのが、各方面の「合格祝賀会」のチェックです。オンラインでも対面でも、色々と開催されております。

人生のうちでここまで祝われるというのは非常にレアな機会だと思いますし、どんどん参加してタダ飯をいっぱい召し上がってください!

毎年、ドクガク先生こと内田先生が合格祝賀会をまとめてくださっているので、是非ともチェックしてみてください。

合格祝賀会は、主催元によってそれぞれイロがあります。

①予備校主催のもの
 予備校が次年度以降の宣伝のために開催する意味合いが強く、広告用の写真・動画を撮ったり、メッセージカードの記載を依頼されたりすることもあります。

先輩弁理士は予備校に招待された方に限られますので、タテのつながりというより、予備校の恩師にお礼を申し上げに行ったり、同期同士で交流したり、ということがメインとなります。

②会派主催のもの
 
弁理士にはいくつかの会派があります。日本弁理士会(弁理士登録をする場合には強制加入)と違い、会派は任意加入の団体で、弁理士でも所属している方、していない方、まちまちです。私は「西日本弁理士クラブ」に所属しています。

会派の主な目的は、日本弁理士会の委員会等に人を選出したり、弁理士同士の研鑽・交流をしたり、色々です。会派に所属する弁理士の数が多ければ、それだけ日本弁理士会に対して意見を言いやすくなったり、弁理士同士の交流が盛んになったりと、会派にとってメリットが多いため、各会派はこの時期に合格者を会派に誘うために合格祝賀会を開催します。

合格者にとっても、会派が主催する合格祝賀会に参加しますと、普段の仕事では出会うことができないようなデェベテランの弁理士と繋がれたり、今後のキャリアについて相談できたり、実務修習について相談できたり、転職活動できたりと、諸々のメリットがございます。

まだまだ日程が出ていない会派もございますが、是非ともチェックしてみてください!

あ!西日本弁理士クラブの合格祝賀会は11月25日(金)夜に梅田の茶屋町で開催予定です!!詳細はまだですが、令和2年度から令和4年度の3年分の合格者をご招待予定のようですので、どうぞ日程を空けてお待ちくださいませ。

また、私がリーダーを務める西日本弁理士クラブ若手会の合格者交流会兼忘年会(合格祝賀会よりはざっくばらんとしたもの)は12月16日(金)夜に梅田の東通り商店街で開催予定です!!!こちらも是非是非、よしなに(ちゃっかり)

11月25日(金) 西日本弁理士クラブ合格祝賀会
12月16日(金) 西日本弁理士クラブ若手会合格者交流会兼忘年会
※詳細は後日、西弁のウェブサイト等で公開されると思います。。。


③その他主催のもの
 こちらは主催元によってそれぞれですね!
 私が合格した2015年と比べて、色々な祝賀会が開催されるようになっているように感じます。いいなぁ~~~。

5.いざ課題の提出!    :内容よりも期限厳守が命

さてさて、祝賀会で浮かれたあと、実務修習のマジメな話に戻りましょう。

集合研修は、時間厳守ですが、その他に実務修習で絶対に守らなくてはならないものがあります。そう、「課題の提出期限」です。


期限は~~絶ッ対!!(王様ゲーム的な)

実務修習に申込みますと、ダンボールに実務修習セットがいっぱい詰まって送られてきます。その中に、大量のレターパックと、起案(事前課題)の案内が入っているはずです。

起案は、集合研修よりも前に各自が取り組み、レターパックで提出期限までに提出する必要があります。これが期限までに提出できていないと、ゲームオーバー、実務修習費がぶっ飛びます。(本日2回目)

ヒエ~~~~。

最初の起案提出期限は12月20日(火)当日消印有効です。
完成度は低くても大丈夫!再提出になるだけです!!
とにかく、ある程度の状態に仕上げて、忘れずに提出しましょう!!!!

6.まとめ

以上、つらつらと書きましたが、全部重要なことだと思っています。

①諸々の費用の負担を検討する
②実務修習の受講申請をする:11月22日まで!
③通信環境を整える
④合格祝賀会をチェックする
⑤課題を期限内に提出する:12月20日まで!

年末までの間に色々とすることが多くて大変ですね。。。

合格なさった皆様のこれからの弁理士ライフが円滑にスタートするように、先輩弁理士のひとりとして応援しております!!!

実務修習等、気になる点があれば、TwitterのDMにてご相談もお受けしておりますので、何なりとご連絡くださいませ!
無事な状態でしたら返信いたします!
※執筆現在で第二子の出産予定日2日前です

ではでは~~~~


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