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IB DP教科選択が将来を決める?! 教科選択で考慮すべきこととは(生徒・保護者さん両方向け)

国際バカロレア、通称IBは今では世界的なプログラムです。現在では日本でもその人気を高めていて、都立国際など日本の公立学校でも導入する学校が出てきました。このIBですが小学生からのPYP、中学生からのMYP、そして日本での高校2年生から始まるDPに分かれています。そしてそのDPは大学へ入学する前の最後のプログラムなのです。つまり!このDPでどのような勉強をするのかというのは大学入試、そしてその後の将来のキャリアに大きな影響を与えます。

DPは始まる前に教科選択があり、6つのグループ(科目群)から一つずつ教科を選ぶようになっています。この教科選択、学校によって受けれる教科がかなり異なります。例えば小さな学校だとそれほど選択肢がない場合もあります。

  • Group 1 - Studies in language and literature

  • Group 2 - Language acquisition 

  • Group 3 - Individuals & Societies

  • Group 4 - Sciences

  • Group 5 - Mathematics

  • Group 6 - Arts

それぞれの科目群を選ぶのにどのような注意が必要なのか、将来進みたい大学や仕事を考えながらアドバイスしていきます!



またこのブログとは別に個別に教科選択への相談も応じます!興味がある方は以下をご参照ください。


Group1 - Studies in language and literatureで考慮すべきこと

Group 1では主に生徒自身の母語、Native language (Mother tongue)を勉強します。このブログを読んでいるということは日本語が母語の方が多いと思うのでそれ前提で書いていきます。このGroup1ではJapanese AやKorean A、Chinese Aのような科目があります。

1:日本語に自信がある方はJapanese Aを取ると良い!
日本語に自信があるというのは小学校や中学校で通常の日本語の授業の経験がある人です。あとは普段家で日本語でコミュニケーションを取っている人などはJapanese Aで全然大丈夫かと思います!

2:一つはLanguage Aを取らなければならない!
この後で説明するのですがGroup2は基本的にLanguage B、つまり言語を取得中の生徒向けです。例えば日本の一条校や中学、高校からIBに入ったよ!という方はこのLanguage B(多くはEnglish B) を取る可能性が高いです。それでもDPでは一つはLanguage Aの科目を取らなければならないため、Japanese A を選ぶことでそれを満たすことができます。

3:英語に自信がある人はEnglish Aでもオススメ!
実はDPではJapanese AとEnglish Aといったように二つのLanguage Aを取ることは許されています。なので家でも英語を使うような方、小学校、中学校と海外歴が長い方、日本語より英語に自信がある方はEnglish Aを取ることをお勧めします!そしてもう一個はJapanese Aでも良いし、逆にJapasnese Bを取るという選択もできますね!両方でLanguage Aを取ると大変に感じることもあるかもしれません。しかしそれ以上のメリットもあります!例えば大学入試!海外の大学によってはEnglish Aを取っていると英語の資格の提出(TOEFLやIELTS)などが免除されることが多くあります。行ける大学の幅が広がりますね!

Group2 - Language acquisitionで考慮すべきこと

Group 2では主に母語ではない第二言語の取得を目指します。その中でもLanguage Bや Language ab initioに分かれています。Language Bはすでに何年かの勉強歴がある人向けです。なので日本人ですとLanguage Bで英語を取るひとが多いですね。一条校ですと特にこの傾向が強いと思います。Language ab initioは基本的にその言語の経験が全くない人向けです。大きなインターナショナルスクールなどでは提供しているかと思いますが、一条校だと提供していないことも多いかもしれません。

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