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私に笑顔をくれる人 

私は毎日笑顔をもらっています。
お相手は病棟で向き合う赤ちゃんたち。
今産まれたばかりの赤ちゃんも生理的現象で
あるものの、笑ってくれます。

私の病棟には新生児(新生児とは、生後0日
から28日未満の赤ちゃんのことをいいます)が
ほとんどの入院を占めています。

新生児の赤ちゃんはそれはそれは可愛いのです
当たり前ですが、手も足もお顔も
全てちぃさくて可愛くてたまりません。

一般的な産科とは違い、病棟に入院する
赤ちゃんは体重が少なくて
1,000g以下の赤ちゃんも珍しくはありません

1,000g以下の赤ちゃんはクベースという形の
保育器に入る為、保育士は触れません。
(クベースとは、超低出生体重児、極低出生体重児、在胎35週未満の低出生体重児等が全身管理を行うために入る透明箱型の医療機器)

だいたい体重が1,000gを超え安定してくると
クベースからコット(ベッド)に移動し
保育士も赤ちゃんに触れられます。
まだまだ沢山の装置や点滴や光を浴びたりし
容易に触れることは出来ないのですが、
赤ちゃんの表情や仕草、声を直接見聞きし
声をかけたり、オムツ替えしたりは出来ます。
あまりにギャン泣きの時は、ビニールガウンを
着て、そぅっとそぅっと抱っこします。

赤ちゃんの軽さには、今では慣れているものの
本当に軽いのです。
保護者さまが面会にいらして、
赤ちゃんと対峙し抱っこをされる場合、
皆さん、赤ちゃんのあまりの軽さに驚かれます
そして、軽くちぃさな赤ちゃんですが、
笑ったり、泣いたりしてくれて、
保護者さまは感動されるのです。
そんなご家族を見させていただくことが出来て
とても幸せな気持ちになれます。

私は毎日感動しっぱなしで、
双子ちゃんが最近は生まれる確率が高く、
必ず入院中には双子ちゃん(双子ちゃん以上も
あります)がいらして、
双子ちゃんあるあるの同時泣き、同時ウンチ
同時ミルク、、、不思議です。

そして、何も言葉にしない赤ちゃんですが
私が落ち込んだり辛い時、
(勿論マスク越しですしいつも笑顔を心がけて
ますが、)
赤ちゃんと対峙すると、ジーッと私を見て
ニコーッとしてくれたり、
抱っこするとエプロンやガウンを握りしめて
ビローンと伸びても手を離さず、
そしてニッコリ笑ってくれるのです。

寄り添い、育む保育をしている私が
赤ちゃんからそっと寄り添ってもらう幸せを
感じるのです。
キラキラした澄んだ目で私に笑いかけてくれ、
もう、涙が出そうになる時があります。
赤ちゃんは既に "人" なのです。
相手を癒す大きな力を持っているのです。

私は毎日笑顔をたくさん、たくさん
いただいています。
本当に幸せな仕事です。
命の現場で、悲しいお別れの場合もあります。
しかし、どんな時も生きている間は
赤ちゃんは精一杯生きて、対峙する相手に
笑いかけてくれるのです。

私は赤ちゃんたちに感謝しています。
赤ちゃんに寄り添える病棟保育士として
働かせていただける毎日が、とてもありがたく
感謝の気持ちでいっぱいです。
そして、この仕事をしていることは
誇らしいです。

今日も1日が始まります。
自分の機嫌を取り
気持ち良い1日を過ごします。

#ジブン株式会社マガジン

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