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よかったか よくなかったのか 判断は自分がしている

かなり昔の話です。
運転免許を取得して、念願の自分の車を購入し
納車された日。
ディーラーさんが15分ほど私の運転に付き合い
アドバイスくださいました。
無事に超安全運転をし自宅前に。
その後私は1人で近くを再度運転。
舞い上がっていた私は、自宅の車庫に駐車で
後部のバンパーをぶつけてしまいました。
納車当日に、
新車をぶつけ事故車になったショックは凄く、
ぶつけた時の音と車を通しての事故の感触は
何十年も経った今でも鮮明に覚えています。

車をぶつけてしまったことのみを考えれば
それは良くなかったこと。
保険で直したとは言え保険料が上がったし、
精神的ショックも大きかった。
しかし裏を返せば、
その衝撃は長い時間を経ても忘れられない
記憶になり、運転は疎かには出来ない、
自分を軽んじてはいけない・・・等を
実体験を通して学んだことになり、
それは私にとって苦くても、
良い経験となったことは確か。

物事は表裏一体。
京都大学准教授 宮野公樹氏は
この物事の捉え方について例えを用いて
分かりやすく話していらっしゃいます。
・コンビニで飲み物を買ったレシート。
 これを宮野氏が買ったレシートならば
 誰も興味は湧かず廃棄処分。
 しかし、
 これが大リーグの大谷選手のレシートならば
 言うまでもなく、非常に価値が高く
 更に価値云々もさることながら、
 大谷選手が何を買ったのか?と
 興味が湧く人がいる筈、と。
勿論、これは一例で宮野氏が
自分をディスっている訳ではありません
このように、
レシートであることには変わりないのに
価値を見出す場合もあれば廃棄処分となる。

宮野氏は
「物事の良し悪しの判断は人が勝手にしている」
と述べ、
例えばこれは役に立つから良いことだが、
これは役に立たないから良くない、
無駄だから排除すべき!などと判断するのは
その人のその時の価値観や先入観からであって
それは正しいことなのかと疑問視されています

お話を聞いて、なるほど!と納得し
自分事として考えています。

どんなことも表裏一体と言いますが、
物事も人に対する考えも
その時のその人の感情や考え方ひとつで
ガラリと変わることはあります。
良くなかったと反省することや辛いことも
それがあったからこそ何かのご縁に繋がったり
何年も経って大きな成果となることはあります
スティーブ・ジョブズが2005年に
米スタンフォード大学の卒業式のスピーチで
自身が大学を退学を決め辛い日々を過ごす中、
カリグラフの講義を受け文字の美しさに没頭。
その講義すら忘れていたけれど10年後、
ジョブズが開発するPCに当時を思い出し、
美しいカリグラフの文字を採用。
それが現在私達が使うPCに
今も採用されているお話はあまりにも有名です

今 辛いこと・良くなかったと思うことを
心に留めているならば、それはいつか、
ひょっとしたら明日に良かったことや
思いがけない何かに繋がるかもしれません。
判断は自分がしています。
そう思うことが出来ると、心も身体も
少し軽く、そして明るくなれる気がします。

今日も1日が始まりました。
自分の機嫌を取り
気持ち良い1日を過ごします。

#ジブン株式会社マガジン





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