見出し画像

Wizardryはクソゲーなのか?

A.人によるし、子どもに難しいのは全面同意。ただこのライターが子どもの頃にWizに触れているかはだいぶ怪しいと思います。

どうもこんにちは、K.K.です。記事を開いていただきありがとうございます。
いやぁリード文を始める前にど正論の結論書きました。こんなの初めて!(いつかくるとは思ってましたが)
個人的なWizardryの魅力とか、子どもにWizardryがどうかとか語りますので、ぜひ最後までお付き合いください。

表紙画像はファミコン版#1のタイトルです。

きっかけの記事

先日こんな記事を見かけました。

この記事に対してめちゃくちゃブチ切れている人もいて面白かったんですが、まぁWizって人選ぶよねーとは思うので語りたいと思います。

ちなみにブチ切れている人の記事はこちら

magmix記事作成者の南城与右衛門さんが引っ掛かったところ

以下引用

  • フィールドがずっと3Dダンジョンで画変わりしない、

  • 敵グラフィックが怖い、

  • 味方がすぐ死ぬ、

  • ステータスや職業が英語表記でちんぷんかんぷん。

引用終わり(引用元クソゲー」に感じた名作ゲーム4選 ガンダムがなかなか登場せずイライラ!https://magmix.jp/post/115969
なお、私が見やすいように切って箇条書きにはしましたが、文章は記事のまんまです。

これ南条さんの気持ちはめっちゃわかるんですが、上3つに関してはダンジョンは怖いところだよって演出ですとはいいたい。遊園地じゃないんですよ、ダンジョンは。
あと末弥純氏に関しては、気に入らないなら触れない方がいいです。Wizフリークはこええぞ。

あと南城さんはプレイ時は子どもであると主張していることを付記しておきます。

Wiz系の魅力

わたしが語るより、何よりもわかりやすい素晴らしい名文があるので全部引用します。

~ 冒険者の皆様へ ~

 今回エルミナージュという作品を作るにあたって、これまでの Wizardry シリーズやダンジョンRPGを見直し、「何がプレイヤーの方に喜ばれていたのか」「自分達が子供の頃、何を楽しんでいたのか」「いま私達がやるべきことは何か」をずっと考え続けてきました。
 色々な価値観や考え方を模索する中で、糸口として見出したのは「冒険者」というキーワードでした。

 冒険者の産まれ方は様々です。
 ある人は、ゲームの中に自分の名前の冒険者を登録するかもしれません。
 またある人は、既存のアニメや映画の登場人物を登録するかもしれません。
 何となく登録して連れまわすうちに、だんだん愛着が沸く事もあるでしょう。
 いずれにしても、プレイヤーがキャラクターを産み出し、育て、想像(創造)するという遊び方は本作特有のものです。

 それならば。
 この「遊び」を皆様の手元に届ける事、皆様が想い描いた冒険者たちが活躍できる世界を用意する事が、エルミナージュの使命ではないかと考えました。

 エルミナージュに興味を持って下さっている方には、様々な年齢層・ゲーム暦の方が居られると思います。
 皆様のプレイスタイルに合わせて、それぞれの楽しみ方を見つけて頂けたら幸いです。

 RPGが大好きで、今も迷宮に潜り続けている方へ。
 本作は実に単純なゲームです。好きなイベントをこなしてキーアイテムを見つけ、ラスボスを倒す。ただそれだけ。
 ですが、ちょっとゲームの仕組みに興味を持ったが最後。限界の無い「やりこみ」という危険な果実があなたを「本当の遊び」にいざなうでしょう。

 今は社会人となり、現役ゲーマーを退いた方へ。
 子供の頃に出会った、あなただけの冒険者は今もお元気でしょうか。時を超え、作品を超えて、エルミナージュの酒場で彼らと再会を祝ってみては如何でしょう。
 幼い日の思い出を胸に、もういちど見果てぬ旅へ。

 ──そして。

 エルミナージュで初めてRPGに触れる方へ。
 RPGの世界へようこそ。この世界を冒険する中で、あなたは単なるデータの中に「旅の友」を見つけ出すことでしょう。
 一方通行に迷い、モンスターに襲われ、ピットの上でキャンプを開き、呪文無効エリアで絶望し、行き詰った所でシークレットドアを見つけて希望を見出す・・・。
 直接言葉を交わさずとも、共に歩む仲間からかけがえのない「絆」を感じる事ができるはずです。それこそが、どんな宝箱からも得られない究極の「宝」。ぜひ、見つけて心の中に持ち帰って下さい。

エルミナージュにご興味を持ってくださった全ての方へ。
ご挨拶に代えて。

                        企画立案 小宮山大介
                       エルミナージュ開発一同
http://www.s-f.co.jp/soft/ps2/elminage/aisatsu.htm

上記の文章は、2000年代に流行ったWizardryライクの代表作、「エルミナージュ」のプロデューサー、小宮山大介氏が書いた文章だと思います。
エルミナージュ自体は本家Wizのエッセンスをしっかりと持ち込み、地獄のようなやりこみ要素を搭載した名作です。
エルミナージュ2がおすすめ。ちょっとテキストにクセがありますので、それを受け入れられないと厳しいとは思いますが、「エンテルクミスタ」、Wizでいう「ティルトウエイト」の威力の底上げを追求できるってこれだけでロマンありません?魔法使いが装備特盛になるんですよね。
ちなみに現行では3DSで全シリーズ遊べます。よく投げ売りしているのでe-shopがサービス終了する前に急げ!!

話がそれたんで、戻します。以下は私個人のWizの楽しいところです。

"プレイヤーがキャラクターを産み出し、育て、想像(創造)するという遊び方"

これが1番楽しいと思います。Wizardryにかぎらず、Wizライクのゲームはこれが一番の魅力です。キャラメイクが(比較的)簡素な「世界樹の迷宮」だって、5人の名づけ、クラス決め、イラスト選びに何時間も悩む人もいるんですから。

"何となく登録して連れまわすうちに、だんだん愛着が沸く事もあるでしょう。"

で、こうなるんです。そして強くなって愛着が湧いたころ石の中に飛ばされロストして一週間凹む、よくある話です。
初めてダンジョンに突撃して無理をして帰ってこれないキャラクターもいます(すぐ死ぬ味方)。容赦なく襲ってくるダンジョンの恐ろしさですよ。
Wizardryでは冒険者の命は羽より軽い、社会の底辺という肉付けもできれば完璧ですね。
ダンジョンに潜って怪物を倒し、お宝を得て戻ってくるだけなのにだけなのに、なんでこんなにドラマティックになるんでしょう?
それはプレイヤーのあなたが創ったキャラクターへの愛着に他なりません。

子どもがキャラクターへの愛着をもつことが可能か?

さてWizの魅力、キャラクターへの愛着は子どもにできるのでしょうか?
私はできると思います。小学校中学年以上なら。きっとだれもが、ちょっとした黒歴史を持っているはずです。
その程度の空想力があれば、自分の愛着をもったキャラクターがどんなふうに冒険をしているのか、きっと楽しむことができるでしょう。

子どもにWizardryはできるか?

反面これはめちゃくちゃ難しいと思います。英語云々の前に6つの適切なクラスをえらんで6人パーティを組めってだけでまず無理でしょう。説明書と格闘しながらなんとかやれるんじゃないかな?と思います。なので子ども心にクソゲーと思うのもしょうがないと思います。
RPGはやっぱりドラクエ1から入るのがいちばんじゃないかな。作られた経緯も経緯だし、ドラクエ1で主人公のHPが0になった時の「あなたはしにました」のメッセージは強烈だし。このメッセージから物語への入り込みって強化されると思います。今(スマホ版)は変わってたりして。

今Wizardryを楽しみたい

いまSteamに古式ゆかしいWizardryの魂を引き継いだ、Wizardry外伝 五つの試練 が3000円ちょっと超えるくらいで販売されています。ゴミみたいなスペックの私のPCでも余裕で動くので、PCをお持ちの方はぜひ。お宝と名誉と恐怖がうずまくダンジョンに、愛着のあるキャラクターたちと潜ってみませんか?キャラクターの画像も作れるぞ。
ちなみに公式シナリオはうんこなんでユーザーシナリオをやったほうがいいと思います。100個以上あります。

本家は8まであるものの…

権利関係がぐっちゃぐちゃのため、日本語版は入手困難です。英語版は8までSteamにあったんですが……。
だれか日本語化MOD作って。
#3までのような、古式ゆかしいWizは日本人特有のものだと思います。制作者の2人は苦笑いしそうですね。
↑コレ間違いくさいですね。海外でもWizライクはガンガン作られているようです。マジか。

余談:なんでライターが子どもの頃にWizをやっていないかと思ったか

A.ただの勘、言いがかりに近いです。
ただプロのライターならこれくらいの臭さは完全に消して欲しかったところです。