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プロフェッサーとストーム1(地球防衛軍6のシナリオネタバレあり)

実はプロフェッサーとストーム1はくだんの日の事故で飛ばされる日が違うんじゃないかという説を唱えたい。「プロフェッサーはストーム1より過去に飛ばされている説」である。
なぜそんな考えにいたったかというと、地球防衛軍5と地球防衛軍6でのレンジャー以外の兵科の存在に説得力を持たせられるから。フィクションにおける説得力は私にとって大事なのである。
ちなみに兵科だけでなく、ビークルの面からも攻められるが話がとっ散らかるのと、大体の流れは同じなので割愛する。
以下地球防衛軍のことをEDFと略す。ゲームタイトルか組織かは文脈からよんでくだしあ。たぶんタイトルの方はナンバリングがつく。

過去作でのウイングダイバー、フェンサーの登場の経緯

EDFシリーズは奇数作品→次の偶数作品が1組になっている。だいたい最初の作品で地球既存の技術(架空のものはあるけどそこまで無茶苦茶じゃない、無茶苦茶なのは主人公)し、偶数作では侵略者の技術をフィードバックして大幅パワーアップしたEDFが再び侵略者から地球を防衛する…という流れである。
ウイングダイバー(ペイルウイング)とフェンサーは鹵獲した侵略者の技術をフィードバックしたり、侵略者の兵器に対抗するために生まれた兵科だった。
ちなみにエアレイダー(エアレイド)もEDF1→EDF2、EDF3→EDF4でのながれを考えると、1回目の侵略では空軍はあっという間に壊滅させられているので出番がなく、2回目の侵略では侵略者相手に制空権をとれるほどEDF空軍の戦闘機が進歩していると考えられる。特にEDF3では空軍全滅の、EDF4では無線でちゃんと制空権を取っている描写が入る。だからEDF4では爆撃機や輸送機の出番を作れる。
このように2作またいで考えれば、陸戦兵やレンジャー以外の兵科の、ストーリー的な誕生経緯は私には納得いくものだ。
どんな変な技術だろうと「宇宙人と戦争して、その技術を鹵獲学習して、フィードバックしました!」の一言があれば納得できてしまう。フィクションってすごい。

こぼれ話:3Pや3FNSのペイルウイングは?

あれはクリア後のおまけ要素なので、別にストーリー的な納得を置いておくことに納得できるので個人的には問題なし。あとクリア後なので、フォーリナーの技術転用って言われてもギリギリ納得できなくもない。

EDF5でのウイングダイバーとフェンサー

現実(販売的な)問題

EDF2→EDF3のときにペイルウイング廃止で非常に残念がられたので(実際私も非常に残念だった)、EDF5では兵科を削るという決断は、販売計画的にも出来ないだろう、話の整合性は捨てたな、まぁEDFだし!で片付けていた。前作で4兵科(うち新兵科2つ)も出しておいて、今作はレンジャーのみです、ではいくら何でもひどすぎる。

フィクションとしての問題

EDF5単体だと、ウイングダイバーとフェンサーは登場に説得力がなさすぎる。
仮に17年前の発掘で技術的ブレイクスルーがあったとしても、いろいろ超技術すぎる。ウイングダイバーのエネルギーが無限に湧いてくるフライトユニットは20世紀~21世紀初頭の地球に持たせる技術としてはやりすぎである。生物を殺せるほどの出力をもったレーザーや爆発するプラズマ球とかなんなの、魔法なの?という感じだ。
フェンサーも誕生経緯がわからない。地球人同士の戦争においてフェンサーが必要かどうか考えるとパワードスケルトン以外私の軍事知識では否だし、武装もウイングダイバーに負けず劣らず超技術の塊である。200m近い槍をどう畳んでいるとか、600m近く飛んでいく斬撃(フォースフィールド)とか、150mさきまで地面を這ってまっすぐ飛んでいく衝撃波とかわけわからんわけである。特に盾が再度復活とかあり得んのよ。どんなふうに人類が発展したら(戦争したら)こんな兵科ができるんだよ、ワケわかめ、である。
テレポーションシップの残骸(数千年分の劣化つき)だけでは無理がなかろうか?いや、ある。
ついでにエアレイダーもそう。EDF5では制空権の描写はない。どうやって制空権維持してんだ、シナリオ的な補完はねぇのか、ストーム1の上空にはメビウス1かラーズグリーズでもいるのかと多少思っていた。
まぁ長々と語ったけど、EDF6未発表当時ではユーザーはプライマーが未来人とは知れるはずもないので、私のEDF5のシナリオに対する感想は「いろいろ設定に説得力にかけてるなぁ、今回シナリオの作り荒いな」という感想だった。

タイムスリップを解禁すると……!

プロフェッサーは「くだんの日」までの記憶をもって過去へ飛ぶ。ここでストーム1と同じ時間でもいいけど、ストーム1よりさらに5年くらい前にしてやるとウイングダイバーとフェンサーくらいいてもいんじゃね?と私は納得できる。納得できないだろうか?
プロフェッサーは先進技術研の主任としてEDFの戦略作戦戦術に対しては口出しできなくても、軍事技術の発展強化に対しては先進技術研の成果として出せる。技術の民間移転もされるだろう。だからフライトショーもあるし、荷物運びの仕事もある。
誕生したウイングダイバーとフェンサーの運用を考えるのは参謀たちの仕事だ。
空を飛び高速移動する歩兵(しかも燃料がいらない)、戦車の砲弾を弾く歩兵(しかもアホほど機動力がある)は夢の技術だ。通常の歩兵は淘汰されつつあったかもしれない。それでもあの「本日の予定」の日までに全廃されることはなかった。

まとめ

以上長々と書いたけど、こんな感じだったらEDF5にウイングダイバーとフェンサーがいるシナリオ的な納得が得られるんじゃないかなと考えた。プロフェッサーはストーム1に負けず劣らず超人だ。
どうでしょう?え、そんなことはどうでもいい?まぁね。楽しくアリを吹っ飛ばせればいいみたいなところはある。でも説得力欲しくない?ツッコミお待ちしています。

おまけ:プロフェッサーの言うことを聞かない参謀は無能なのか

現実世界の常識をEDFという軍事組織に当てはめると、技術者が戦略に口をだすのは無理。軍隊、とくに平時に越権行為はご法度である。参謀は軍人として普通である。
8週目のループで民間人ストーム1がいきなりテレポーションシップを叩き落したりして、実績を上げたからプロフェッサーの言うことを聞いてもらえたのである。多分ストーム1もプロフェッサーの言うことは聞いたほうがいいって戦略情報部に上申してたんじゃないかな?6週目、7週目あたりはタイムパラドックスを恐れたプロフェッサーから口止めされてたっぽいし、5か月戦ってすでに袋叩きにあった後の戦争に介入して、大戦果を挙げてもねぇ?移動基地破壊ていどじゃ局所的な勝利にしかならないしね。

おまけ2:シナリオの出来が(当時は)悪かったEDF5が全世界で100万本売った理由(推測)

EDFとしての出来がすごく良かったから。これに尽きる。
特にエアレイダーは4からの流れの完成系だと思う。フェンサーの調整はフェンサーの戦いを自然な戦いにしたし(斬レギのフレイをやっとEDFに上手く落とし込めたともいう)、ウイングダイバーの新要素も4.1までとは違う戦いをもたらした。EDFとして、TPSとして、非常に面白かったのである。じゃなかったら発売から5年経っても野良でCOOPが成立してたとかあり得んでしょ。


最後までよんでいただきありがとうございました。
気が向いたらビークル編書きます。