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The Life in the United States Episode 4.1 〜1st year Clinical(現場実習)〜

こんにちは、Kiyoです!
閲覧ありがとうございます!

ワクチン接種2日目、肩痛いです。
あと倦怠感が残っています。
2nd doseの方がしんどいらしいので今から心配です。

今日はMSUでのclinical(現場実習)について書いていこうかなと思います!

前回の記事でも書いたとおり、MSUは10週おきにclinical siteが変わります。
なので、2年間で最低6ヶ所のチームを経験することになります。

また、フットボール、高校、クリニックは必須で行くことになっていました。

さらに、1週間で20時間を目安として、最大でも24時間までしかやっちゃダメだよってルールがありました。
24時間以上やると、Preceptor(担当するATCのこと)が怒られます。
なので、勉強する時間も確実に取れて、この辺りの制度がしっかりしているところも、僕がMSUのATプログラムが最強と考えてる理由の一つです。

さて僕は陸上、高校、野球、レスリング、女子サッカー、フットボール、ホッケー、クリニックでclinicalをしました。
長くなりそうなので、前後編で書いていこうと思います。
前編では陸上、高校、野球、レスリング、女子サッカーについて書いていきます!


1st Rotation Track and Field

一番最初は陸上競技(TF)でした。
MSUはTFが強かったので、レベルの高い選手をみることが出来ました。

ちなみに、時間は1時〜6時くらいまでだったと思います。土日は完全に休みで平日だけだったので、初めてのclinicalに色々ちょうど良く、助かりました。
恐らく教授陣が配慮してくれたと思います。

初日こそ、アジア人の僕にどう声をかけたらいいのか戸惑っていたものの(僕もネイティブにどう話し掛けようと戸惑っていました笑)、2日目からはある選手が声をかけてくれ、ストレッチをさせてくれました。
深い意味はありませんが、こういう時に声をかけてくれるのは決まって黒人選手達でした。
マイノリティに対する色んな問題が世界で起きていますが、僕は彼らが大好きだし、とてもリスペクトしています。


そんなわけで、調子良さそうな感じのスタートです。

日本でTFを見たことが無いので、どうなのかわかりませんが、MSUの陸上選手は練習前後にルーティンが決まっている選手が多く、毎回同じ事を要求する事が多かったです。
マッサージが好きな選手が多く、マッサージするのが嫌いなATCが多いので、そういう時に僕たちにやらせてくれます。
日本で柔整の勉強やATとして活動していた時からマッサージはずっとやっていたので、選手からの評判も良く、みんな声をかけてくれるので沢山hands-onする事ができました。

ストレッチもATCがやらないようなユニークなストレッチをしたりしていたので、多くの選手たちが頼みに来てくれたので、手技はいけるなと自信になりました。

また、Kiyoは何が出来るよっていうのを言葉の代わりに行動で選手やATC、教授陣に伝える事ができたのも、最初にそういった機会の多いTFで良かったなと思います。

Preceptorは僕と同年代でとても優しく、全く高圧的な態度もしないし、僕の日本での経験や学んだ事をシェアして欲しいなどすごくフェアな人でした。

一緒に寿司パーティーをしたり、色々仕事や話題を振ってくれたり、辛抱強く拙い英語を聞いてくれたりと思い出はたくさんですね!

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これはpreceptorが初めて寿司(刺身と海苔)を口にした時です。
この後、海苔を噛みきれずペってしてました。


個人的意見ですが、アメリカは北に行くほど、差別が少ないと思います。
これについてはまた書きます。

ローテーション最終日には、選手たちが寄せ書きとTシャツをプレゼントしてくれました。
たった10週ですが僕の好きなドクターペッパーの柄のTシャツをわざわざ探して買ってきてくれて、みんなハグしてくれました。
感動で泣いちゃいそうでした。
もういい歳ですがいくつになっても、僕は泣き虫です。

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2nd Rotation High School

さあ、2つめのclinicalは高校です。
この時は秋の終わりくらいから春前くらいまでのスポーツをみました。具体的にはフットボール、ホッケー、バレーボール、バスケ、レスリングです。

未成年に対する規則が色々あり、下手に手を出すと親召喚みたいな事があるので、そこの高校では基本的にマッサージやIASTMなどのトリートメントはやりません。

アスレティックリハビリテーションやストレッチ、アイシングなどのケアをします。
↓一応ATルームもあり、器具もある程度揃っています。

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↑ 高校のウェイトルームです。


高校でのATCの役割はcareよりもemergency personnelみたいな役割が強いです。

また、試合をするなら必ずATCが必要と決まっています。
この辺の制度はさすがアメリカ、しっかりしてるなという感じです。

まずはシーズン終盤のフットボールからです。
陸上の時はいつもhands-onをしていたので、マッサージとかしないのはなんだか手持ち無沙汰感がありましたが、Preceptorに高校のシステムやアメリカの教育システム、その他タメになりそうな雑談をしながらやっていました。

幸運なことにフットボールチームが強く、State Championship Tournament(県大会決勝トーナメントみたいなもの)のセミファイナルまで行く事が出来て、NFLのMinnesota Vikingsのホームスタジアムが試合会場でした。

NFLの試合を観戦するより前に、実際にNFLが使っているスタジアムにAT studentですが、ATの役割で立った時の感動は鳥肌モノでした。というか本当に鳥肌立ちました。
感動で泣いちゃいそうでした。

その試合はエースのRBが肘関節後方脱臼をしてしまい負けてしまいましたが、肘関節後方脱臼も見ることが出来たので、選手には申し訳ないですが、いい経験でした。

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フットボールと同時にホッケーのシーズンも始まるので、ホッケーも同時に見ます。といっても、フットボール優先なので、試合の時だけ、ホッケーです。
フットボールが終わると、ホッケー、バレーボール、バスケ、レスリングを同タイミングで見ます。
レスリング場と体育館を行ったり来たりして、ケガ人が出ていないかとかをチェックします。

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ホッケーのリンクは高校とは別の離れたところにあるので練習には行きません。

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他のスポーツもどこかのスポーツチームが試合があるので、試合に合わせて行動します。

高校はだいたい3時くらいから6時くらいまででしたが、試合の日は10時くらいまでかかったりしました。

あとフットボールの終盤は11月でミネソタだと気温が一桁台は当たり前で氷点下になることもあります。
なので、指もげそうなほど寒いです。
しかもそんな中で外でテーピングしたりするので、寒さにはとても強くなります。

手袋・ブーツ・ニット帽は必須です。
特に手袋とブーツを履かないと指無くなります、まじで。

日本の冬ですら寒くて、寒さ嫌いな僕でしたが、今や日本の冬は寒いとも思いません。
慣れとはすごいモノだなと思いつつ、東南アジアからの冬はどうなんだろうと心配になっています。


3rd Rotation

さて、3つ目のclinical siteは野球とレスリングです。
微妙に時期が被っているものの、冬(レスリング)と春(野球)でどちらも経験する事ができました。
あと少し暇がったので、女子サッカーもちょろっとやらせてもらいました。

レスリングはまあ練習前にスキンチェックから始まります。
そこからだいたい、2時間くらい練習をみます。
学生のうちは、試合はホームのものしか帯同しないのでレスリングの試合は1回しか経験しませんでした。

レスリング選手はわりと大雑把なので、マッサージなどはあまりやりませんでしたが、脳震盪が多かったので、マネジメントを経験できました。

レスリングが終わると、野球です。
野球のゲームは基本的にダブルヘッダーなので、準備含め6時間くらいかかります。
メジャーと同じく、イニングの間とかチンタラ歩くのでとにかく時間かかります。

2月最終週くらいからシーズンが始まりますが、-10〜-20℃くらいです。
はい、指もげます。
日が出ていると暖かいですが、スタジアムがとても風通りの良いところにあるので、冷凍庫の中で扇風機に当たっている感覚です。

しかしこの時期になると、ミネソタの寒さにも慣れてくるのでなんとなく耐えれるようになります。

野球選手は陸上同様、マッサージやストレッチなどケアの機会が多かったのでたくさんhands-onが出来ました。

また野球はアウェイゲームも多いので、大学にチームがいないこともありました。
そういう時には女子サッカーのスプリングトレーニングを見させてもらいました。

アメリカの女子サッカーチームは、なんというかイケイケな感じです。
なので、みんなノリが良く、マッサージやストレッチなどやらせてくれました。
他のチームと比べ、ストレッチを頼まれる事が多かった気がします。
またACLが何人かいたので、そのリバビリなどもやる事ができて、いい経験でした。


まとめ

そんな感じで色んなことをやらせてもらいました。
他のプログラムではどうかわかりませんが、MSUではできる範囲でなんでもやらせてくれるので、やる気さえあれば、いくらでもできます。

ただ、学生のうちは勉強もしっかりした方がいいというのが持論です。
というのも、ATCを取得した後、graduate assistantshipという制度を使って、インターンみたいなことをしながら、現場に出る事ができます。これはワーキングビザはいりません。(これは後日書きます。)
また、学生のうちのclinicalはResumeでもそんなに評価されません。
それなら、ちゃんと勉強して、ATCになってからでも自信を持って動けるようにした方が良いと思います。

ちなみに、僕はどちらも全力でやりました。
貧乏臭い考えですが、せっかく留学に来たのなら、なんでも全力でやって経験にした方がいいなと思っていたからです。
今でもそうです。

みなさんも自分の思うように楽しんでくださいね!

ここまで読んでいただき、ありがとうございます。

BOC-ATC(certified athletic trainer)、柔道整復師、日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー、英語学習、アメリカ留学、アメリカ就職などなど、僕にお手伝いできることがあれば、どしどしご相談ください。

あと、感想ありましたら、よろしくお願いします。

Everything is going to be fine.

Kiyo

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