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The Life in Japan Episode 10 〜フィリピン留学帰国後 アスレティックトレーナー編〜

こんにちは、Kiyoです。
閲覧ありがとうございます。

先日、あるトレーナーの会社と就職に関するミーティングをしましたが、まだまだニート脱出は遠そうです。

そんな訳で、絶賛ニートです!


それでは今日はフィリピン留学後何をしていたかを書いていきたいと思います。

主に英語についてとアスレティックトレーナーについての2つのことをしていたので、二回に分けて書いて行きたいと思います。

まずは、最近アスレティックトレーナーについての事を全く書いてないので、そっちから書きたいと思います。


1. フィリピン留学から帰国

さて、無事フィリピン留学から帰国し、TOEFLのスコアも着実に伸ばす事ができ、まずまずといったところ。


参考までに、2015年3月時点で59点です。

アメリカの大学院に2016年秋学期からの入学を目指していたので、あと1年後にはapplyをしていないといけません。
ということは、TOEFLで80点を1年以内に取らなくてはいけない事になります。
1年あるかまぁ大丈夫か…とはなりません。
1年で仕事をしながら20点上げるのは僕にとって並大抵なことではありませんでした。(できる人はすごい!)

だけど、大学院を辞めてからここまでろくにアスレティックトレーナーとして活動していなかったので、そろそろやっとかないと鈍るなとういうこともあって、AT活動を出来るところをようやく探し始めました。



2. アスレティックトレーナーとして現場へ

そんなこんなで、やっと活動の場を探し始めます。
まずは、僕の大学がサポートしている社会人アメフトのチームで出来ないかかと思い、教授に相談したところ、いいよと言ってくださいました。

けど、お金は出ない、ボランティアだよとのこと。
このチームに限っては色々と事情があるので例外ですが、日本のスポーツ界で蔓延している”トレーナーはボランティア活動”という風潮は本当によくないと思う。(この辺については後日書きます。)

とにかく、ATとして活動できるところを見つけましたが、社会人のX2リーグという事もあり練習は多くて週二回、しかもタダ。
これではお金が貯まらんということで、他も探すことに。

そんな時に、フィリピンで出会ったある高貴な大学出身の水上スキー部のKTからATとしての話が来ました。
その大学の水上スキー部にATとして来てくれないかということ。

即返事をしたかったけど、向こうのニーズやATが何をするかとか、金銭面の交渉とか、やっといた方が良さそうな事が色々とあったので、まずは向こうのヘッドコーチとチームの代表者数名とミーティング?というか説明会のようなものを開催することに。
そこで自分は何が出来るかや金銭面の交渉をしました。(まだATとして1回も活動したことないくせに偉そうな笑)

その結果、週2で(八千円+交通費)水上スキーチームにフリーランスで雇って頂けることに!
KT、ホントにありがとう泣

それでもお金はもちろん足らないので、学生時代からバイトしていた、豊洲の飲食店でも働かせてもらい、アメフト・水上スキーのATと飲食店での仕事の

”3足のワラジを履くアメリカ目指してますフリーター” 爆誕です。

ニートの前はフリーターやってました。

僕の人生はなんでいつもこうなるだろうか笑


それでは各々どんな事をしたか見ていきましょう。



3. アメフトのAT

アメフトのATの役割はなんといっても、救急救命処置です。
学生の時は大学の先生が必ず付いていましたが、この時は先生の忙しい時は僕1人に任せてくれていました。

現場、2回目くらいの時に、先生がいない中、1人の反復性肩関節前方脱臼既往の選手が練習中に再脱臼して、ビビり散らかした事を今でも覚えています。
選手は自分に指示をして、自分ではめていました笑

脱線しましたが、基本的には練習とゲームに帯同します。
アメフトの練習は大体二時間前後なので、練習前後のトリートメントを含めても4時間弱の時間になります。
ゲームだと5〜6時間だと思いますが、いかんせん選手が沢山いてやる事が多いのであっという間です。

やることは、練習でもゲームでも基本的に同じで、練習・ゲーム前にテーピングやストレッチなどを行い(1〜1.5時間くらい)、練習・ゲームのオブザベーション(2時間くらい)、練習・ゲーム後にアイシングやストレッチ、怪我の確認(1〜1.5時間くらい)になります。


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アメフトは日本のスポーツの中でもアメリカの文化を強く残しているスポーツだと思うので、ストレングス(CS)コーチやメディカルドクターと連携が取れるならとても働きやすい現場かなと思います。
しかし、まだCSコーチをATと別に雇えるほど財政面に余裕のあるチームは多くないと思います。

CSコーチのいないところで働く場合はCS分野の事もお願いされる場合がとても高いと考えていた方が無難かと思います。

ATできるならCSもできるっしょみたく考えている方もいるかもしれませんが、それは大きな間違いで、CSのこともちゃんと勉強しないと、絶対に出来ません。

僕はこの時、救急・救命処置を中心に勉強し直しました。
勉強してから、だいぶ時間が経っていたことや、アメフトの危険性も加味してです。

本来、他のこと(リハビリとか)も勉強するべきなのですが、水上スキーのATやバイトしながら、英語の勉強しながら、他の事をやる時間は僕にはありませんでした。



4. 水上スキーのAT

さて、みなさん、水上スキーって何か知ってますか?
ざっくりいうと、船に引っ張られながら水面をスキーの板で走ります。
日本の大学で行われる水上スキーはニ枚板もしくは一枚板を使い、スラローム、トリック、ジャンプの3種目を行います。

スラロームは水上にあるブイを通りゴールまで行く。
トリックは技を競う。
ジャンプはスキージャンプの水上版。

ざっくりとこんな感じでしょうか。
一人の選手が全てこなす場合や、高い種目だけ出るパターンと様々ですが、いずれにしても、各種目出場制限人数があるので、戦略次第ということになりますね。
その辺は体操と同じです。


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一日の流れとしては、水上スキーは基本数人しか一度に滑れないため、日の出から日の入りまで練習をします。(全員に練習機会を設けるために)
それでも、1人あたり10本滑るか滑らないかくらいです。

なので、始発でチームに合流して、一番目に走る人達を優先的にテーピングやストレッチを始めます。
それが終わり次第、残ったチーム全体のウォームアップ指導をして、各自トレーニングに移ります。
ここまでで大体朝7時過ぎくらいです。

水上スキーにトレーナーがいるという話はあまり無く、その概念もなかった為、ウォームアップを考えるところから始めて、トレーニングのやり方など、全て教えました。

各自のトレーニングが始まると、陸で板に乗ってトレーニングをしたりするので、日によって僕の役割は変わってきましたが、大体ここから、1〜2年生のトレーニングを始めます。
身体がまだ出来ていなかったり、柔軟性・コーディネーション能力が皆無だったりあるので、そういったトレーニングを中心に進めていきます。
僕の知り合いの理学療法科に、当時通っていた友達 R をアシスタントとして雇ってもらったので、その辺の指導を任せて、僕はトリートメントをお昼までやります。

お昼休憩をして、午後の部開始です。

ここからは、3〜4年生に時間ができるので、次はパワーやファンクショナルな動きにフォーカスして、SSC(ストレッチアンドショートニングサイクル)や、ファンクショナルトレーニング中心にトレーニング指導をしていきます。
ここでも、Rに手伝ってもらい、僕はトリートメントを行います。

そんなこんなで、日の入りとともに僕の一日も終わります。

ぶっちゃけめちゃくちゃ長いです笑
しかも始発からだから、すごい眠くなりましたが、マイナースポーツにATとしてつくという事はとても良い経験でした。

水上スキーでは、手は船と自分を繋ぐバーを持ちます。
その中で、四肢を動かして、時速50km/hで不安定な水上で競技しなくてはいけません。
なので、ここでは、身体のスタビリティをハイクオリティで保ちつつ、動作を加える様なトレーニングを中心に勉強しました。
そこに、さらに、コーディネーション(バランス)能力も追加させないといけない為、それまで持っている知識では思いつかない様なトレーニングを生み出せたのもすごく良い引き出しとなりました。
水上スキーをやったことが無かったので、選手達に教えてもらいながら、選手達の意見も取り入れてプログラムを作るという経験は今となっても、生きています。

僕は、このケガだからこれやろうといった、システマティックなリハビリが嫌いで、その都度選手達の意見を聞きつつやっているのですが、これは、この水上スキーの経験のお陰だなと実感しています。

また、水上スキーはめちゃくちゃ危険なスポーツです。
なんせ、50km/hで水面走るからね。
転んだ時なんか、アスファルトと変わりません笑
鎖骨骨折肩関節脱臼とかザラに起きます。

あと、水上という事で、溺れた時の救急・救命対応についてもよく勉強しました。

今考えると、アメフトで外傷の対応は勉強をしていたので、当時あまりATの勉強が出来なかった僕としては組み合わせが良かったと思います。



5. まとめ

時間に制約がある中で、二つのスポーツを見れた事はとても有意義だったと感じています。

一つは王道アメフトですが、水上スキーというマイナースポーツについた事は、僕の中で自分のATの概念を考えさせられる、ひとつ転機になりました。

アメリカでもそうですが、まだまだATの働く先はメジャーなスポーツのことが多いです。
ですが、水上スキーとか、実は結構ATとして出来ることが多く、あまりATや他のヘルスケアプロバイダーが手を付けていないところなので、結果が顕著に出ます。
なので、やりがいも凄く感じます。

これから、ATを目指す方や、今勉強中の方はそういった方面も視野に入れるてもいいのかなと、個人的には思います。

実際水上スキーを見なければ、スタビリティを保持したままコーディネーション能力を考えるとか考えるタイミングってそんな無いと思います。
例えば、アメフトを見ていて、全体を強くして、速く動くやコーディネーション能力を高める(筋量を増やして、SAQ能力を高める、バランス能力を高める)をすることはあるかもしれないけど、それは水上スキーのスタビリティ保持+コーディネーション能力とは似て非なるものです。

でも、こういうのってどっちもそうだけど、応用効くんですよね。
なので、ATとしてなら、食わず嫌いせず、なんでもやってみる方がいいと思います。
もし、応用出来ないのであれば、勉強不足です!
ちなみに、僕はニンジンが嫌いです。


そんな訳で、この辺で今日は終わりにしたいと思います。

次回はフィリピン帰国後の英語編を書きたいと思います。



ここまで読んでいただき、ありがとうございます。

BOC-ATC(certified athletic trainer)、柔道整復師、日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー、英語学習、アメリカ留学、アメリカ就職などなど、僕にお手伝いできることがあれば、どしどしご相談ください。

あと、感想ありましたら、よろしくお願いします。

Everything is going to be fine.

Kiyo

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