見出し画像

前十字靭帯損傷について

はーいこんにちはぁ!
お久しぶりです!Kogaリハへようこそ!

今日はスポーツ選手や運動をする方にとって非常に重要なトピックである
「前十字靭帯損傷(ACL損傷)」についてお話しします。
前十字靭帯は膝の安定性に大きな役割を果たしており、
その損傷は深刻な影響を及ぼします。

この記事では、前十字靭帯損傷のメカニズム、診断方法、治療法、予防策について、
解説します。
臨床経験のないPT学生のブログです。
授業で学んだことや調べた上で述べますが
信憑性はないと思ってもらった方が良いかと思います!
(最近ACL損傷について習ったのですが、
選手生命に影響する可能性や復帰までに時間がかかることに加え、
ガンバ大阪の選手がタイムリーにACL損傷を受けたことから
授業中うるうるしてました。😭)

前十字靭帯とは?

前十字靭帯(Anterior Cruciate Ligament、ACL)は、
膝関節の中央に位置し、大腿骨(Femur)と脛骨(Tibia)を結ぶ靭帯です。
この靭帯は、膝の前後方向の動きを制御し、
回旋運動の安定性を保つ役割を担っています。
膝外反、内旋の時に緊張し、
膝伸展時の大腿四頭筋収縮もさらに緊張を高めますね。
特にスポーツ活動において、急な方向転換やジャンプ着地の際に
大きな力が加わるため、
前十字靭帯はしばしば損傷を受けやすい部位です。

前十字靭帯損傷の原因

前十字靭帯損傷の主な原因は、
スポーツ活動中の非接触性の動きや衝撃です。
具体的には以下のような動作が原因となります

  1. 急激な方向転換(Cutting maneuver):
    ランニング中に急に方向を変えると、膝に過度のストレスがかかり、
    靭帯が損傷することがあります。

  2. ジャンプからの着地(Landing mechanics):
    ジャンプ後の不適切な着地や高いジャンプからの着地時に、
    前十字靭帯に過大な力がかかります。

  3. 膝の過伸展(Hyperextension):
    膝が通常の可動範囲を超えて伸ばされることにより、
    靭帯が損傷することがあります。

  4. 外力による膝の捻れ(Valgus collapse with rotation):
    スポーツ選手がプレー中に相手選手との接触によって
    膝が内側に崩れるように回転することで損傷が起こることがあります。

前十字靭帯損傷の症状

前十字靭帯損傷の症状は、
損傷の程度や個人差によって異なりますが、
一般的には以下のような症状が見られます

(損傷の際は「プチっ」という主観的な感覚があるようです。)

• 急性の疼痛(Acute pain):
損傷直後に激しい疼痛を感じることがあります。
• 関節腫脹(Joint swelling):
膝が迅速に腫脹し、通常は数時間以内に最大になります。
• 関節不安定感(Joint instability):
膝が不安定でぐらつく感じを覚えることがあります。
• 可動域制限(Range of motion limitation):
膝の屈曲および伸展が困難になることがあります。

診断方法

前十字靭帯損傷の診断は、医師による身体診察や画像検査によって行われます。具体的には以下の方法が用いられます

• ラックマンテスト(Lachman test):
膝を軽度に屈曲させた状態で、
脛骨を前方に引き出すことで前十字靭帯の機能を評価します。
• 前引き出しテスト(Anterior drawer test):
膝を90度に屈曲させた状態で、
脛骨を前方に引き出すことで靭帯の損傷を確認します。
• MRI検査(Magnetic Resonance Imaging):
靭帯の状態や膝の内部構造を詳細に確認するために用いられます。
• 関節鏡検査(Arthroscopy):
診断と同時に治療を行うために、
関節鏡を用いて膝関節内部を直接観察します。

治療法

前十字靭帯損傷の治療法は、
損傷の程度や患者の年齢、
活動レベルによって異なります。主な治療法は以下の通りです

  1. 保存療法(Conservative treatment):
    軽度の損傷や手術を希望しない場合、
    理学療法を通じて筋力強化や膝の安定性を高める方法があります。
    具体的なリハビリテーションプログラムには、
    大腿四頭筋およびハムストリング筋の強化トレーニングが含まれます。

  2. 手術療法(Surgical treatment):
    靭帯が完全に断裂している場合や高い活動レベルを維持したい場合、
    前十字靭帯再建術(ACL reconstruction surgery)が行われます。
    手術後は、約6〜12ヶ月にわたるリハビリテーションを通じて
    膝の機能回復を図ります。

自家組織を用いた再建術
① 骨片付膝蓋腱を用いた再建術(BTB法)
② ハムストリングス腱を用いた再建術
内側ハムストリングスである半腱様筋(ST)腱(あるいは薄筋腱)
を採取し、半横切し、2本の二重折移植腱をつくる。

予防策

前十字靭帯損傷を予防するためには、以下のような対策が有効です

• 筋力トレーニング(Strength training):
特に大腿四頭筋とハムストリング筋の筋力を
バランスよく強化することが重要です。
• プロプリオセプション訓練(Proprioception training):
バランスボードや不安定なサーフェスを使用して、
神経筋制御を向上させます。
• 適切なウォーミングアップ(Proper warm-up):
運動前に動的ストレッチングを行い、
筋肉や関節を準備します。
• 正しい運動技術の習得(Proper technique):
ジャンプや着地、方向転換の際に正しいフォームを習得し、
膝に過度なストレスをかけないようにします。

サッカー選手の事例

サッカー選手にとって前十字靭帯損傷は重大な問題です。
(選手生命に大きく関わる可能性や、
復帰までに約1年弱かかると言われていますからね、、)
例えば、プロサッカー選手の中には前十字靭帯損傷を経験し、
長期間のリハビリテーションを経て復帰を果たした選手が多くいます。
ある有名な選手は、試合中に急な方向転換を試みた際に膝に大きな負荷がかかり、
前十字靭帯を損傷しました。
この選手は前十字靭帯再建術を受け、
約9ヶ月間のリハビリテーションを経て復帰しました。
もちろん、選手のリハビリ意欲は大切ですが、
それと同時に医療スタッフの関わり方もリハビリのモチベになると思います。
選手のリハビリ意欲を維持、向上できるようなPTになりたいですね。

最後に

前十字靭帯損傷はスポーツ選手や運動を楽しむ方にとって大きな課題ですが、
適切な予防策や治療法を理解することで、
リスクを軽減し、回復を促進することができます。
皆さんも、日常のトレーニングや運動においてこれらのポイントを意識し、
健康で安全にスポーツを楽しんでください。

いつも私の拙い記事をお読みいただきありがとうございます。
ご意見やご質問があれば、ぜひコメント欄でお知らせください。

次回もよろしくお願いいたします!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?