ラスト1ヶ月を前に、最後にやりたいことは。
スオスダイ
カンボジアの国際協力NGO CBBの
長期インターン生のやましたです。
noteも書いたり書かなかったりして不定期になってしまいました。
最近では、いろいろと思うこともあるのですが、なかなか言語化できず。
それほど日々の生活でいっぱいいっぱいだし、頭の中にたくさんの感情が出てきて言葉にならなかったり。
難しいものですが、そんなインターン生活も
ついに当初の目標だった8ヶ月目が経過し、9ヶ月目に入ってしまいました。
わたしが帰国するのは1/11です。
この日を選んだのには、なんのわけもないです。
本当ならば12/31にインターン終了、年始に帰国とか考えていたのですが、まだまだこの村にいたいのと、単に航空券が高かったのと、いろいろな理由でこの日にしました。
日本に帰るのが待ち遠しいといえば待ち遠しいのですが、それ以上にカンボジアに残りたい気持ちが優って、楽しみなのか楽しみじゃないのか、変な気持ちです。
残りの日々、後悔のないよう、素敵なカンボジアライフを堪能したいと思います。
さて、今日は12月にも入ったことですし、わたしのインターン期間も残り少なくなってきましたし
ラスト1ヶ月、わたしが最後にやりたいこと
をお話ししたいと思います。
メリハリ大事。バランスを維持。
CBBのインターンは、日本語教師、として募集を行っています。
8か月間、日本語を教えてきました。
ですが、正直なところ、8月頃から先生として授業をすることが苦になっていました。
というのも、4月から来ていた生徒がほとんど来なくなり、生徒が入れ替わってしまい、自分の日本語教師としての限界を感じてしまったからです。
それまでの授業で、何が楽しかったのかというと
なんでしょう。
来てくれる子どもたちが“学びに来てくれていた”ことかもしれません。
教えがいがある、といったらいいのでしょうか。
一からひらがなを学び、いつの間にかできるようになり、インターン生と共に喜んでいたことを思い出します。
そのころは生徒も少なく、ひとりひとりを見ることができ、個別指導でもインターン生全員が生徒一人ひとりと向き合い、生徒の名前だけでなく、授業の進行状況までも把握できていました。
そこは、ほんとうに学校で、私たちは先生でした。
自分の授業の形が確立し、毎日何をしようと考えていたし、教材も作ったりしてなにか工夫できないかと考える日々でした。
座学を30分やり、そのあと、子ども達とかるたやビンゴなどのゲームを30分して、帰る。
そんな授業が、今できるか、と言われたら、できる、という自信がありません。
生徒も入れ替わります。
学びに来る生徒もいれば、遊びに来る生徒もいる。
私は、遊びをメインに来る、という生徒にどう対処したらいいのか分からないのかもしれません。
遊びと、学び。
そのメリハリがつくのであれば、全力で授業をします。
だけども、そのメリハリがつかない人に全力を出すのはどうしても、こちら側の気持ちやモチベーションが下がってしまいます。
授業をしていても、「家に帰る」と言われたら、いろいろとへこみます。
そうならないためにも質のいい授業をしたい。
せっかく足を運んでくれているならば、1時間はたっぷり勉強してほしい。
CBBが誰かにとっての居場所になれば、それはうれしいことだけども
“遊び場、遊んでくれる日本人がいる”って認識されるのも何か違う気もします。
私が離れた後、CBBがどうなるのかは分かりません。
インターン生によっていろんなことが変わっていきます。
日本語教育の定着を目標にまじめに授業をしてくれるインターン生が来てくれるかもしれません。
生徒と関わることを目標にし、生徒と遊ぶことを楽しむインターン生が来るかもしれません。
どちらにも目標があります。
どちらも尊重すべきです。
だけども、この2つは対立しやすいのだな、とも思いました。
どちらかのバランスが大きかったら、片方の目標が達成できなくなるし、邪魔にもなります。
そうなったときに、やはりメリハリって言葉が大事なんだなと実感しました。
学ぶときは、学ぶ。遊ぶときは遊ぶ。
どちらに偏り過ぎることがないよう、これから私が離れても頑張ってほしいな、というのが本音です。
さて、帰るまでの1か月間。
このバランスをちゃんと保って、CBBを離れたいなと思います。
残るインターン生やこれから来るインターン生が、インターンを行いやすいように、環境を整えておくことが、最後にできることではないかと思います。
8か月もいて、環境は人によって変わる、ということを身をもって体験しました。
1人だった時、2人だった時、3人、4人・・・
それぞれの人数で大変なことがありますが、人数が少ないときと、多いときを経験した私だからこそ、そのあたりのアドバイスができたらいいなぁ、と思っています。
まとまりのない文章になりましたが、最後は、人数が変わっても安心して運営や授業ができる仕組みをつくっていきたいな、と思っています。
結局のところ、戻るのか戻らないのか。
以前、こんな記事を書きました。
住み込みスタッフが増え、今後、全員が高校を卒業するまでがもっと長くなりました。
CBBの今の状況や、今後もインターン生だけでこの住み込みプロジェクトを運営するとなった時に、なにか突っかかるものがありました。
先ほど、環境によって人は変わる、と言いました。
これは、授業だけでなく、この住み込みプロジェクトにも言えることです。
実際、住み込みプロジェクトを先頭に立って進めていたインターン生が帰国すると、その時みたいにうまくいっていたことがうまくいかなかったり、いろんなことがありました。
そんな時に、少しでも長く、このプロジェクトを見届ける人がいれば・・・
と思いました。
インターン生はいつかは帰ります。
しかも、わたしみたいな、新卒で海外に行くケースや社会人でインターンをするケースは珍しく、来るインターン生はほとんどが大学生です。
大学生は自分の生活もあるし、学業もあるし、必ず帰らなければいけないし、就活も、卒論も、資格試験も、卒業もしなければいけない。
そうなった時に、ふと、自分が残ったらどうだろうか、いや、残って責任を持って見届けたい、と思うようになりました。
幸いにも、日本での就職先は決まっていないし、何をするかも決まっていない。
最低でも半年、長くて1年間。
今いる子どもたちが次の学年に上がる頃まで。
ダエンとポンは10年生になり、高校生になります。
6年生のマカラーは7年生、中学生になります。
そこまで見届けることができ、仕組みが確立できたら、あとは大丈夫だ、と安心して日本に帰ります、もしくはプノンペンで生活します。
あとは、それを日本にいる家族がどう思うか。
1月に日本に帰ります。
2月に姉が結婚式を挙げます。
3月に妹2人が高校と専門学校を卒業します。
4月にはわたしが24歳になります。
それが片付いたら、5月頃をめどに戻って来れたらなあ、と思っています。
いや、その5ヶ月が怖かったりもするのだけども・・・
考えます。
カンボジアンライフ
この8か月、自分の人生についてたくさん考えました。
わたしは、どうも生まれてから自分の人生を、楽観的にとらえることができません。
日本にいる時
なんで生きてんだろう、と思うし
なんで働くんだろう、と思うし
だれからも必要とされてないな、と思うし
これまでもこれからも、いいことなんてあるんだろうか、と考えたら
もう30歳くらいで人生閉じてもいいかな、とも思ったりしました。
だけども
カンボジアにいる期間だけは、ああ、毎日楽しいな、と純粋に思いました。
それはたぶん、いろんなプレッシャーや使命からいったん離れて、自分の人生を生きているからなんだと思います。
就活、仕事、家族関係、友人関係、結婚(ソンサームンミエン)
などなど。
逃げの8か月だったかもしれません。
でも、それでいいんです。
次なる道が見えてきたから。
彼らのために、身をささげたい、と思える存在に出会えたから。
それを実現するために、自分が何をすべきか、どう変わるべきか見えてきたから。
郷に入らないと、郷のことなんて分かりやしない。
「お前が言うカンボジア好きは“旅行者としての好き”だ」
という言葉が悔しくて、来たカンボジア。
嫌な面をみても、何があっても、この国が好きだったから向き合えた。
自分の嫌な面を見つけても、まだまだ頑張ろう、と思えた。
多分、他の国だったら即帰国してた。
カンボジアでの生活が、また私を成長させてくれました。
カンボジアが、私を前向きにさせてくれました。
日本に帰っても、たぶんしばらくは大丈夫そうです。
帰る場所がある、待ってくれる人たちがいるから。
あと少しだけ、わたしにカンボジアでがんばる力をください。
おわり。
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