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【タイミー】20年ぶりのバイト〔2024年5月〕

バイトなんて、20年ぶりだった。
まさかこの年でバイト、しかも急に普及しだしたスポットワークをするなんて。

しかし、便利な時代になったもんだ、と関心する。
履歴書も面接もいらなくて、スマホのアプリだけで、すぐに働ける。
しかも仕事終了後、すぐに給料が振り込まれる。

わたしが無職になって、3ヶ月ほど引きこもった後、重い腰をあげてついに働く気になれたのは、タイミーのお手軽さがあったからだ。

何かしらの仕事をしなければ生きていけないかいのは分かっていたが、いざ働くとなると、面接でこれまでの経緯を何て説明しようとか、数々の失敗遍歴を話すことも気が重かった。


#001 オシャレなアメリカンダイナー

あの日、少し前に知って登録を済ませていたタイミーを眺めていて、その日の仕事を見つけた。
自宅から30分くらいの場所にあるカフェダイナー。
仕事内容は、主に洗い場や清掃。
飲食店勤務の経験は、うーん、なくはないけど、それこそ30年前の10代の頃にあったかもしれない…という程度。
レジやホールとなると、全く経験がないのが丸わかりだけど、洗い場ならなんとかなるかも。
必要な持ち物の、黒いズボンに無地Tシャツ、黒スニーカーもある。
午後から5時間で5600円がもらえる。
よし!っと、勢いでポチっとエントリーした。

ポチっとしたら、ホントにすぐに仕事が決まった。
2時間後には、働きに行かなくてはならない。
悩む時間がなかったからこそ、わたしは、タイミーワークを始めることができた。

おしゃれなアメリカンダイナーの店内は広く、スタッフの数も10名近くいたように思う。

わたしは奥の厨房で洗い場を担当した。
厨房には、気のいい男性のシェフと、優しく仕事を教えてくれた女性スタッフがいた。
わたしを含め、この3人で、キッチンを回していくようだ。
随時バッシング(ホール担当が食事の済んだ食器を持ってきてくれる)されてくるので、
①食器を食洗機にかる
②洗い上がった食器を元の場所に戻す
の繰り返しだった。
難しいことはないが、食器を置く場所を覚えるのが、最初は大変だった。

業務用の食洗機のスピードにわたしは驚いた。
自宅のキッチンに家庭用食洗機がついているが、ちいさいうえ、洗いあがるのに30分くらいかかるので、あまり使っていなかった。
それが、1〜2分で、ホカホカに洗い上がる。
感動。

目の前で、食器がみるみる綺麗になっていくのは、心が洗われるようだった。

基本的には、シンプルな作業内容だったので、最初に仕事を教わって以来、ほぼ放置で、マイペースにやらせてもらっていた。

放置とはいえ、ホールのスタッフはとても感じよく「お願いします!」と声をかけてくれるし、厨房の女性スタッフも飲み物や暑さ(蒸し暑い…)など、適宜気遣ってくれていた。

ときどき、洗い物の手が空くタイミングがあれば、カトラリーやトレイのセッティングをした。
また、シェフに教わり、食材の簡単な下処理などを行った。

5時間、ほぼ休むことはなかったが、やることが常にあるから、飽きずにあっというまに時間が過ぎていった。

初めてのタイミーワークは、わたしにとっては、ワクワクする経験だった。

振り返ると、最初がこの店でよかった。
穏やかな人ばかりだったし、雑に扱われることも全くなかった。
勤務終了後に「今日は忙しかったので、とても助かりました」と言われ、
ひさびさの労働に、自信がなかったけれど、「まだまだやれることはたくさんある」という気分になれた。

こうして、わたしのタイミーワーカー第一歩を無事終えた。

1120円×5 交通費なし
5600円

お金 ★★★
仕事内容 ★★★
人 ★★★★
また入りたい度 ★★★


#002 ひとりでやる弁当販売

タイミーデビューしてから、なかなか希望の仕事にありつけていなかった。
いい仕事は、すぐに定員オーバーしてしまう。
未経験に優しく、昼間の時間帯で、それなりの時間(5時間以上)となると、激戦区なのかもしれない。

そこで、稼ぎはひとまず置いておいて、気になっていた、弁当販売に挑戦してみた。

リアカーの屋台の弁当屋で、どうやらワンオペでやるらしい。
やり方は、事前に動画とマニュアルで説明されている。
オフィス街で弁当を売るだけなので、そんなに難しいことはない。

勤務時間に現地へ到着したら、すでにリアカーが置いてある。
中のクーラーボックスには弁当が入っている。
金庫には、釣り銭と集計表。
何がいくつ売れたかを記録しておく。

簡単かと思いきや、販売を始めると、意外とテンパる。
支払い方法は、現金かLINE Pay。LINEのクーポンで割引もある。
それらをきちんと記録しておかないと、後からわからなくなりがち。。

終了したら、金庫に鍵かけて、そのまま帰る。

(リアカーはいつ回収されるのだろうか)

なんとも不思議なワンオペ作業。
ランチタイムの2時間だけのスキマ時間を使いたい人にはいいかもしれない。

1350円×2 交通費なし
2700円

お金 ★
仕事内容 ★★
人 ★
また入りたい度 ★


#003 ホテル清掃補助

ほかに何か自分にできそうな仕事は…と考えて浮かんだのは、未経験OKの清掃だ。
この仕事は複数名の募集。
ひとりじゃないのは、やや心強い。

電車を乗り継いで1時間ほどの場所のホテルが、次の仕事場だ。
当日集合場所へ行ってみると、集まっていたのは10名。
タイミー以外にも、ほかのスポットワークアプリで募集しているよう。
半分くらいはリピーター、残りは全くの初めての人だった。

ユニフォームはポロシャツとチノパン。
半数の初心者組は、最初に担当者さんから清掃のレクチャーを受ける。
この日は、洗面台、バスルーム、トイレの水回り清掃が受け持ちだった。
分業でパートに分かれて、ホテルの一室を清掃するようだ。

短時間で綺麗に見せるコツを教わる。
とにかく「前の人の気配を消すこと」に徹する。
手垢、水垢は完璧に落として、ピカピカにしておく。
モノの向きをぴったり合わせるとか、シャンプー類の残量を揃えるとか、とにかく「使用感」をなくす。
そんなお掃除のコツは、自宅でも、来客の前にササっと片付けたいときなどに役立ちそうだった。

2名1組になって、ひたすら水回りを清掃していく。
ひと部屋あたり、およそ15分。レクチャーで一時間近く使っていたので、残り3時間で12部屋進められる。

ペアになった女性のタイミーさんと手分けして、ひと部屋づつ進めていく。
トイレやバスルームの清掃は、かがんだ格好を繰り返すので、やってみると意外とハードだった。

汗をかく、ということが久々だった。
持ち込んだ500mlの水分は飲み干した。
爽やかな疲労感だった。
久々に労働しているという実感。
ピカピカに磨き上げる気持ちよさ。

4時間の勤務を終えた頃はクタクタだったが、気分は爽快だった。

場所がやや遠いこと、勤務時間が短いこと、交通費がないことで、あまりうま味のある仕事ではなかったが、わたしは意外とこの仕事が気に入った。(後日リピートする)

人と関わらずに、ひとりで黙々と取り組める清掃の仕事は、意外と向いてるかもしれない。

1200円×4 交通費なし
4800円

お金 ★★★
仕事内容 ★★★★
人 ★★
また入りたい度 ★★★


#004 中華レストランの洗い場

洗い場の仕事が気に入ったわたしは、中華レストランの仕事に入った。
オフィスビルの中にある老舗中華レストランだった。

オーナーシェフは中国人男性で、わたしはこのオーナーから仕事を教わる。
厨房はそれなりに広く、シェフ3名体制だった。
おそらく全員中国人。
悪い人ではないと思うが、言葉のやりとりが雑に感じ、指示が伝わりづらかったり、勘違いをしたりということが多々あった。

ホールスタッフは、ベトナム人の女の子たちだった。
ランチタイムに入ると、厨房は恐ろしいほど忙しくなり、彼女たちが、わたしを気にかけて、仕事を教えてくれた。
しかし、やはり言葉がうまく聞き取れず(バタバタしてかなり騒がしい)、わたしの仕事はなかなかスムーズにいかなかった。

とはいえ、基本は、洗い物なので、わたしはひたすら食器を食洗機にかけつづけた。
もっとぎっしり隙間なく詰めるようにと、食洗機の使い方でも注意を受けた。
予洗いしている余裕もなく、かなり乱雑に食器を突っ込んでいく。
とにかく、効率よく稼働しつづけないと、食器を下げる場所がなくなる。
投げ込まれるように食器が下がってくる。
厨房内は、かなりピリピリしたムードだった。

洗いあがった食器を元の場所に戻そうと思うが、戻す場所が分からない。
厨房は調理で火柱が立っているので、気軽に聞ける状態ではない。
しかし、戻さないと次の食器を洗えないので、似たような器がある場所に取り急ぎ置いて、次を進める。

すると、食器の場所が違う、と、厨房から怒鳴られる。
確かに、日常生活でも、食器棚の中のモノの位置が違うと、イライラするのは分かる。それだけで使い勝手が悪くなる。
気持ちは分かるが、調理中の人の頭上や足元の棚に皿を戻すのは難しい…

前回初体験だった洗い場がとても穏やかなムードだったので、このピリピリムードには、わたしはかなり萎縮してしまった。
あきらかにテンションが下がる。
テンションが下がってからの時間が苦痛だった。
とにかく早く時間が経って欲しい…

どうにか4.5時間が過ぎ、やっと勤務終了。
賄いがつくが、わたしは一刻も早く帰りたくて、遠慮した。

時間が経って思い返すと、悪気があって何かされたとかでもなく、ただ単に、そこそこ忙しい店だったというだけだと分かる。
それでも、その最中は、かなり疲れていた。

1200円×4.5 交通費500円
5900円

お金 ★★★
仕事内容 ★★
人 ★
また入りたい度 ★


#005 薬局の品出し

この、隣り町の商店街にあるチェーン店の薬局は、Good率100%の店舗だった。
わたしは、気が小さいので、基本的に、Good率が95%を下回るところは避けている。
品出しの仕事は未経験だが、レビューを読んでいても、この店なら安心だった。

店に到着すると、20〜30代の男性社員さんから「本日担当させていただく◯◯です」と、挨拶していただく。
この社員さん、丁寧で感じはいいが、めっちゃ声が小さい…。
決して印象が悪いわけではないが、なんだか覇気がないような…?

前日の中華料理店では、怒号が飛び交っていたので、おとなしい雰囲気が不思議な感覚だった。

仕事は、カゴに入った商品を置くべき場所にひたすら品出ししていく作業だった。
商品は、1点だけのこともあれば、複数点のこともあり。
最初は、商品の位置を把握するのに手間どったが、やっていくうちに、シャンプーはこっち、コスメはこのあたり…と、早く売り場を見つけられるようになる。

2階を担当していたので、お客さまの数はさほどでもなく、声をかけられることもほとんどなかった。

品出しをしていたスタッフさんはほかに数名いたが、みんなかなり穏やかな雰囲気。
この店全体に言えるのが、かなり控えめな接客でもあった。
そんなムードの中であまりやる気を出しすぎると浮くので、自ずとまったりムードになる。

あまり次の仕事があるようにも見えないので、ゆっくり進めていく。
コスメコーナーの商品を眺めたり、棚を整理したりしながら、どうにか4時間を過ごす。

正直、かなりラク。
なんでタイミーを使ってるのか?
まるで、予算消化のような、謎な現場だった。

このお店からは、後に、初レビューをもらった。
「テキパキ品出ししていただいて助かりました」とのこと(笑)
かなりまったりだったのに…
不思議な店だけど、ラクチンだからまた入りたいと思う。

1113円×4 交通費500円
4952円

お金 ★★
仕事内容 ★★★★
人 ★★★
また入りたい度 ★★★★


【2024年5月の実績報告】

5月の実績は、¥28,752
2回入った現場(ホテル清掃)があり、6回の稼働。

20年ぶりのバイトだったが、思いがけず、気負いなくスタートできた。

わたしのタイミー生活は始まったばかり。
6月に続く…!


*読んでくれてありがとう*
きじとら(https://x.com/kjtrwork)

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