ねことの出会い
2020年1月31日現在,我が家には4匹の同居ねこがいます。最初のねこを近所で拾ってから,続く3匹はいずれも保護ねこ活動をされている方から譲り受けました。日本でねこと一緒に暮らそうと思った時いくつかの方法が思いつきますが,私の経験した出会いについて記します。
保護猫の譲渡
全国各地で,野良猫や諸事情により飼育不可能となった猫,保健所に持ち込まれた猫などを捕獲・保護して適切な治療を受けさせながら猫の情報を主にネットで発信し,広く譲渡先(里親と呼ばれることも多い)を探す一連の活動をされている方々がいます。治療には当然費用も発生する中で継続してこのような活動をされていることは本当に頭が下がります。また,個人ではなく,都道府県,市町村など公的な性質を持った「動物愛護センター」という(あるいはそれに類似する名称の)組織も各地にあります。これらの個人や公的(あるいは半公的)組織は地域の獣医師,保健所と連携をとりながら活動をしています。
このような活動の中に保護猫の譲渡というものがあり,私のおすすめはこの譲渡によって猫を迎え入れるというものです。個人にしろ公的な活動にしろ猫を譲渡するためにネット上に(かわいい)猫の写真と共にその猫の情報(性別・生後何か月であるか・柄などの特徴・等々)を公開しています。検索すれば非常に多くの情報があることがすぐにお分かりになるでしょう。気に入った猫を見つけ譲渡希望の旨を伝えることから始まりますが,ネットショッピングやオークションとは違いますからすぐに決まるわけではありません。基本的には直接会いに(猫だけでは無く,その猫の世話をしている人にも)行く必要があります。その上で,猫の受け入れ態勢(家族の状況,家の状況などなど)を確認し,適切な費用(一般にはその猫が保護された後に必要となった治療費等の経費+α)を支払い…お互いが納得した上で譲渡成立ということになるのが一般的な流れであると思います。さらに,受け入れ側に既に猫がいる(先住猫)場合にはその猫との相性を確認する必要がありますので一旦仮譲渡(お試し期間などと称します)を経て問題が無ければ譲渡成立です。
このように譲渡成立までにはいろいろとクリアすべき条件があることがおわかりかと思います。またこのような条件を全てクリアしてもなお猫を迎え入れたいという気持ちと態勢がなければ安易に猫を受け入れるべきでは無いと思います。猫の寿命は現在室内飼育で15〜20年,それ以上長生きする猫もそれほど珍しくはなくなってきていると言われています。そのような期間を一緒に最後まで暮らす覚悟を持つことが受け入れ側に求められる重要な条件でしょう。そしてそのような覚悟があれば上記のような種々の条件はじつはそれほど厳しいものではありません。
考えたくはないのですが中には動物虐待が目的で嘘の情報によって譲渡を受けようとする不届き者もいます。このような不幸な譲渡を無くすためにも上記の条件・手続きは必要なことであると考えていただきたいと思います。
野良猫を拾う
漫画などでは時々箱に入れられた捨て猫を拾う場面などがあります。我が家の場合は既に書いたように「公園に落ちていた」猫を拾ったことからねこライフが始まりました。
野良猫は保護猫と違い状態(体調・病気・怪我など)が不明ですので拾ったらできるだけ早く獣医師に診てもらうことが必要です。特に仔猫は状態が急変することもありますのでできれば拾ったその足で獣医師に行ければ良いでしょう。特に先住猫がいる場合は感染症の有無によって部屋をわけるなどの対策が必要になりますので要注意です。我が家の場合は最初が拾い猫でしたのでこのような心配なく続く3匹を受け入れることができました。猫を拾う機会は今は減っていると思いますので猫との同居をお考えでしたらまずは保護猫です。ただ待っていてもなかなか出会いは訪れません。是非積極的に保護猫との出会いを求めて一日も早い幸せな猫ライフを!
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