ねことの暮らしで考えること
完全屋内同居?外出可?
ねことの暮らし方は「完全屋内同居」と「外出可」に大別されます。昭和の頃であれば,野良猫以外のほとんど全てのねこが程度の差こそあれ「外出可」だったのではないかと思いますが,最近では様々な機会(譲渡会・病院など)に「完全屋内同居」が勧められているようです。うちの場合も「完全屋内同居」です。人間同伴のうえでベランダまでは出ることがありますが,それ以上はありません。病院への行き帰りもねこキャリーに入ってもらっています。その理由は長生きして欲しいからです。ねこまかせで外出を認めるとけんかや事故,病気などいろいろなリスクがありますので統計的にも外出可のねこの平均寿命は完全室内同居ねこの平均寿命よりも短いということです。やはり縁があって一緒に暮らしているねこ達には少しでも長く生きてそばにいて欲しいという気持ちがあるための「完全屋内同居」という選択です。
外出したい?
ねこが窓から外を見ている時,「外に出たいと思っているのでは」と感じる気持ちはよくわかります。残念ながらねこは言葉を話さないので直接希望を聞くことはできません。ただネット上でみかける獣医さんなどからの情報ではねこはある程度運動できる環境であれば,概ね満足して暮らし,特に新しい場所(屋外)に出かけたいという欲求は強くは無いようです。(自分にとって都合の良い内容だけを読んで判断している可能性もありますが,私はこの意見を採用して心の平穏を得ています)うちのねこ達を見ている限りでは,近くに来て撫でてやればまんざらでもない顔をしていて,完全屋内生活で不満やストレスがたまっているようには見えませんのでよしとしています。
トイレについて
室内で同居ということになるとトイレはどうするの?ということが気になる方もいらっしゃるでしょう。ねこなので言葉で伝えてもなかなかわかってもらえません。(まあ人間も言葉で伝えてもうまく伝わらないことがありますが…)でもご安心ください。ねこは概ねトイレについてはきちんと整備すれば大丈夫です。「きちんと整備する」というのは具体的には以下の通りです。
1.ねこトイレを用意する(複数同居の場合一般にねこの数+1と言われています)
2.トイレにねこ砂を適量いれる(いろんなタイプがあります)
3.トイレをいつもきれいに保つ(これは重要です)
ねこトイレやねこ砂はホームセンターやネットショッピングなどで簡単に入手できます。ねこが仔猫でまだ親ねこの手がかかる時期のような特殊な場合であれば,脱脂綿などを使って人間の手で股間を刺激してやって排泄を促すなどが必要なこともありますが,ある程度以上大きくなったねこはその場所がトイレであると一旦認識すれば,あとは基本的に自分でトイレに行って用を足します。トイレの数はねこの数+1というのがよく言われています。家の中の落ち着けそうな複数の場所にトイレがあることが理想です。トイレもいろんなタイプ(オープン,カバーつきなど)があってねこの好みもいろいろなので試してみるのが良いでしょう。うちでは一番上の黒ねこはカバーつきのトイレでしかしません。オープンタイプは落ち着かないのかも知れません。他の3匹はどちらでも大丈夫みたいです。ねこ砂もこれもまた様々な種類があります。うちではおから使用の人間用トイレに流せるタイプを使っています。これも実際に試してみないとねこの好みや,掃除のしやすさなどがわからないと思います。ねこ砂を交換する場合には,一度にいきなり替えるのではなく半量くらい交換して,様子を見ながらがおすすめです。ねこは一般に大きな変化を嫌う傾向があり,一度に替えてしまうとうまくトイレが使えなくなってトイレ以外の場所で粗相してしまうといったトラブルが起きる可能性もあります。
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