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年初来の業種別株価動向~景気回復相場が続けば、次の循環物色は空運株か?


年初来上昇率が高いのは石油サービス、石油・ガス掘削、小売、半導体の順。上位1-2位は3年上昇率がマイナスとなっているのを見てもわかるように長らく低迷していたセクター。石油サービスなどはこの1か月更に騰勢を強めている。4-6月期の業績も好調が予想され、短期的なモメンタムはここにある。

一方、下4つ(ソーラー、クリーンエナジー、バイオテック、ソフトウェア)はハイグロースで2月と4月以降に売り込まれたセクター。特にソフトウェアなどは昨年4-6月期に業績が大きく伸長しているだけに昨年比の成長率鈍化が心配されていて、短期的には最も不透明なセクターと言える。

強さが目を引くのは半導体(Semiconductors)。ソフトウェアが大きく崩れる中でも驚異的な好調ぶり。昨年のIT特需の恩恵に加え、マイニング、自動車等多方面からの需要、そして更に景気回復に伴う需要増期待が上乗せされているためだ。3年上昇率はソフトウェアに肉薄している。かなりの好条件が重なった印象もあり、どこまで好調が持続できるかを試す段階と考えている。

一方、出遅れが目立つのは空運(Airlines)、金鉱(Gold Miners)、水資源(Water Resources)など。目先、一段と景気関連セクターのモメンタムが強まるケースでは、これらセクターや保険、MLPあたりまで循環物色される可能性があろう。

各セクター別株価上昇率

(年初来上昇率の高い順)

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