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今週のプレビュー(210621~210628)

先週のマーケット~FOMCで金融引き締め懸念浮上。指数は下落もグロースは上昇。
先週はFOMCで金融政策のステージが進んだことで株は下落。
・2023年まで利上げ無し→2023年に2回の利上げ
・"talking about talking about "会議→talking about会議
・短期金利上昇も長期金利は上がらず→労働力不足と高い失業率が共存。
・株式市場は金融引き締めへの懸念と景気持続性への不安心理で下落。

物色動向:バリュー、景気循環系が売られ、グロースが買われる展開。

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グロースの中でもソフトウェアの上昇が目立つ。サブスクモデルのSaaS系企業がけん引している印象だ。一方、下落組はオイルサービスの下げが特に大きく、ITでも半導体が下がっている点は要注意


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今週のマーケット~FOMCの解釈を固める週。ゲーム関連株が正念場

FOMC当日はさしたる動揺がなかった一方、一夜明けた金曜日に大幅下落。
今週は、FOMCでの金融政策スタンスの変更に対する解釈を固める週である。まだ、景気成長と低金利が両立すると見る投資家がメインなのか、或いは利上げが近づいたことは事実だとマーケットから離脱するものが増えるのか?この辺りを見極めていく必要がある。
バリュー&景気敏感セクターが大きく売られる一方、低成長低金利への回帰が心地よいグロースが買われているが、ここには金利とは別にピークデジタルの懸念が残っている。
特にゲーム関連株が崩れてしまうとITセクターは広く影響を受けてしまうのでここが正念場である。

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・今週の経済指標等

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・独禁法に関する採決
米国下院の司法委員会が独占禁止法に関する法案の採決を行う予定であることから、ビッグテックが次に注目を浴びることになります。Apple (NASDAQ:AAPL)、Amazon (NASDAQ:AMZN)、Facebook (NASDAQ:FB)、Google (NASDAQ:GOOG)などが該当し、一部はMicrosoft (NASDAQ:MSFT)にも適用される可能性があります。

・決算住宅関連(KBH)、輸送関連(FDX)などはこれ以上水準を下げるとロスカット作動?
6月21日(月):Luminex (NASDAQ:LMNX).
6月22日(火):Korn Ferry (NYSE:KFY).
6月23日(水):IHS Markit (NYSE:INFO), Winnebago (NYSE:WGO), Steelcase (NYSE:SCS), KB Home (NYSE:KBH).
6月24日(木) :Accenture (NYSE:ACN)、Carnival (NYSE:CCL)、FedEx (FDX)、Rite Aid (NYSE:RAD)、Darden Restaurants (NYSE:DRI)、Nike (NKE)、BlackBerry (NYSE:BB)

・IPO
6月22日:Full Truck Alliance (YMM)、
6月23日:First Advantage (BHG)とDoximity (DOCS)

・IPO株のロックアップ(内部者の株式売却禁止)期間明け
Inhibikase Therapeutics (NASDAQ:IKT)とWilliam Penn (NASDAQ:WMPN)

・アナリストレポートのクワイエットピリオド明け
Flywire (NASDAQ:FLYW)、Paymentus (PAY)、Figs (NYSE:FIGS)、Singular Genomics (NASDAQ:OMIC)、Day One Biopharmaceuticals (NASDAQ:DAWN)、Zivo Bioscience (NASDAQ:ZIVO)、Centessa Pharma (NASDAQ:CNTA)
・分析
・ヘルスケアウォッチ
FDAアクション:
〇Incyte (NASDAQ:INCY)のRetifanlimab、
〇Ascendis Pharma (NASDAQ:ASND)のTransCon hGH、
〇AbbVie (NYSE:ABBV)のupadacitinib。
週明けには、多数のバイオ企業が国際肝臓会議2021でポスターやアブストラクトの発表を開始します。
・増配
Kroger (NYSE:KR):0.18ドル→0.20ドル
PennyMac Mortgage (NYSE:PMT):0.47ドル→0.51ドル
Matson (NYSE:MATX):0.23ドル→0.24ドル。
・イベント情報
・アマゾンプライムデー:
アマゾン(AMZN)の年に一度のショッピングの祭典は、6月21~22日に予定されています。アマゾンは、48時間で200万点以上の商品を販売します。Amazonは、Under Armour (NYSE:UAA)、Mattel (NASDAQ:MAT)、Columbia Sportswear (NASDAQ:COLM)などの商品に力を入れているほか、Chewy (NYSE:CHWY)の株主が注目しているペットフードの販売にも力を入れています。また、Target (NYSE:TGT)、Walmart (NYSE:WMT)、Best Buy (NYSE:BBY)などの大型小売店も、市場シェアを確保するために、競合する商品を販売するでしょう。Telsey Advisory Groupは、プライムデーの売上高を110億ドルから120億ドルと予想しています。アマゾンは、良好なマクロ環境、旺盛な裁量需要、グローバルなプライム会員数の増加、幅広い品揃え、中小企業の参加の増加などの恩恵を受けていると見ています。

〇NRF Retail Converge カンファレンス:
ウォルマート(WMT)の米国社長兼CEOであるジョン・ファーナーと、NRFの社長兼CEOマシュー・シェイとのファイヤーサイド・チャット。
〇マイクロソフト(MSFT)がWindowsイベントで次世代ソフトウェアの詳細を発表する予定です。
Equinix (NASDAQ:EQIX)、Colony Capital (NYSE:CLNY)、United Natural Foods (NYSE:UNFI)、Nutanix (NASDAQ:NTNX)でも投資家向けイベントが予定されている。
カンファレンス
今週に開催される主なカンファレンスは、
Raymond James Human Health Innovations Conference、
JP Morgan European Automotive Conference、
JP Morgan Energy, Power & Renewables Conference、
Goldman Sachs Leisure & Transport Conference 2021、
Wells Fargo Bricks to Clicks Digital Conference、
Sidoti Virtual Investors Conference
・バロンズのコメント~買うべきEV株と避けるべきEV株
今週は、自動運転車が表紙を飾り、買うべきEV株と避けるべきEV株が紹介されています。Lyft (NASDAQ:LYFT)、Aptiv (NYSE:APTV)、Waymo、GM (NYSE:GM)のCruiseなどの企業が積極的に推進しているため、自律走行はこれまで以上に近づいていると言われています。Luminar Technologies (NASDAQ:LAZR)のようなピュアプレイのライダ企業。Aeva Technologies (NYSE:AEVA)、Ouster (NYSE:OUST)、Velodyne Lidar (NASDAQ:VLDR)はそのアップサイドを解剖し、Tesla (NASDAQ:TSLA)は自動運転車を実現するリーダーの一人として認識されています。
消費者セクターでは、Six Flags Entertainment (NYSE:SIX)が好感されており、住宅建設会社のLennar (NYSE:LEN)は、住宅市場の牽引役として恩恵を受けていると見られています。

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