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今週のプレビュー(210614-210618)

以下文章は、Seeking αのプレビューがエッセンスです。データ、カレンダー含めて自分の備忘録のようなものです。無料公開コンテンツからのみ収集・加工。

〇今週の経済指標~FOMC、5月小売売上高、5月生産者物価指数(PPI)に注目。
今週のビッグイベントは、2日間開催されるFOMCで、政策声明とジェローム・パウエルの記者会見で締めくくられます。FOMCでは、インフレの兆候をどのように扱うか、また、物価上昇は一過性のものであるという見解を堅持するかどうかが注目されます。その他の経済指標としては、最新の小売売上高、生産者物価指数、鉱工業生産が注目されます。また、The hedge fund world gathers for the Robin Hood Investors Conferenceが予定されています。この会議では、スタンレー・ドラッケンミラー氏、レイ・ダリオ氏、デビッド・テッパー氏、ポール・チューダー・ジョーンズ氏、キャシー・ウッド氏、ボアズ・ワインスタイン氏、ラリー・ロビンス氏などの著名な講演者が登場し、ファンドマネージャーによる「ベストアイデア」の発表が行われます。

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〇決算  :

ソフトウェアの騰勢が強まる中、オラクル、アドビ決算に注目。住宅関連のレナーは逆に下落トレンド転換が懸念される。
6月15日(火)H&R Block (NYSE:HRB), La-Z-Boy (NYSE:LZB), Oracle (NYSE:ORCL).
6月16日(水)ジェフリーズ(NYSE:JEF)、レナー(NYSE:LEN)
6月17日(木)。Jabil (NYSE:JBL), Kroger (NYSE:KR), Adobe (NASDAQ:ADBE), Smith & Wesson Brands (NASDAQ:SWBI).

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〇IPO
・IPO
WalkMe (WKME)、 Convey Holding Parent (CVNY)、Molecular Partners (MOLN)、Lyell Immunopharma (LYEL)、Angel Oak Mortgage (AOMR)、Unicycive Therapeutics (UNCY)
・IPO株のロックアップ期間明け
BioAtla (NASDAQ:BCAB)、Upstart (NASDAQ:UPST)、Virios Therapeutics (NASDAQ:VIRI)、Midwest Holding (NASDAQ:MDWT)、908 Devices (NASDAQ:MASS)
・クワイエットピリオド明け
6月14日:Oatly Group (NASDAQ:OTLY)とProcure Technologies (NYSE:PCOR)

〇イベント情報
E3 世界最大のコンピューターゲームのイベント。現地時間の2021年6月12日から6月15日。
毎年恒例のE3(Electronic Entertainment Expo)が、今年はバーチャル形式で開催されます。任天堂(OTCPK:NTDOY)、マイクロソフト(MSFT)のXbox、Ubisoft Entertainment(OTCPK:UBSFY)、カプコン(OTCPK:CCOEY)は今年のE3に参加しますが、ソニー(NYSE:SONY)とActivision Blizzard(NASDAQ:ATVI)は不参加です。Xbox Game Studiosの「Halo Infinite」、Bethesda Softworksの「Starfield」、Ubisoftの「Rainbow Six Quarantine」のほか、Nintendo Switch向けの新作ゲームなどが注目されています。注目すべきワイルドカードは、ユービーアイソフトがオープンワールドの『スター・ウォーズ』ゲームの情報をお披露目するかどうかです。

6月15日には、Atari VCSシステムの待望のデビューが到来します。VCSはもともと、レトロゲームハードへの関心が再燃する中、2017年に発表されました。Atari VCSの価格は、ベース版が300ドル、コントローラーが2つ付属するAll-In版が400ドルです。どちらのバージョンにも、アーケードや「Atari 2600」で発売された同社の旧作ゲーム100本を収録した「Atari VCS Vault Vol.1」が付属する。

6月14日:
Harmonic (NASDAQ:HLIT):ケーブル・アクセス・セグメントをカバーするイベント
ZoomInfo Technologies (NASDAQ:ZI):上場後初の投資家・アナリスト・デイ
6月16日:
Equinor (NYSE:EQNR):Capital Markets Day
その他投資家向けイベント:
Blucora (NASDAQ:BCOR)、Helios Technologies (NASDAQ:HLIO)、Upwork (NASDAQ:UPWK)

〇カンファレンス
この週に開催される主なカンファレンスは、
Morgan Stanley 12th Annual US Financials Payments & CRE Conference、
Credit Suisse 23rd Annual Communications Conference、
KeyBanc Cloud and Open Banking Spotlight Day、
Bank of America BofA Securities Napa Biopharma Virtual Conference、
Lytham Partners Summer Investor Conference、
Mizuho Cybersecurity Summit、
Deutsche Bank Global Auto Industry Conference

〇バロンズのコメント
・ティーンエイジャーによる投資ブームが今週のカバーストーリーになっています。Greenlight Financial Technology社、Stash社、M1 Finance社、Acorns社などが、家族やティーンエイジャーのトレーダーに向けて提供している企業の一部です。AcornsはPioneer Merger (NASDAQ:PACX)との特別目的買収取引により、株式公開を計画している。
・カナダを拠点とするKinaxis(OTCPK:KXSCF)は、サプライチェーン・プランニング・ソフトウェアの分野で主導的な地位を占めていることで注目されている。キナクシスの株価は、52週前の高値から40%近く下落した後、適正な価格で取引されており、世界的なサプライチェーンの混乱の中で成長が加速すると見られています。
・一方、台湾半導体製造(NYSE:TSM)については、大きく上昇した後、同誌は警戒しています。
・ヘルスケアセクターを見ると、米国食品医薬品局がバイオジェン(NASDAQ:BIIB)の「アドゥヘルム」を承認する動きを見せたことで、イーライ・リリー(NYSE:LLY)の「ドナネマブ」やロシュ・ホールディング(OTCQX:RHHBY)の「ガンテネルマブ」など、他の医薬品が承認される可能性が出てきたと指摘しています。

〇雑感

以下の業種別価格動向データは1週間の上昇率の大きい順に並べ替えています。ここでわかることは、金利低下を受けて、ハイグロース株が大きく反発している一方、バリュー株や高配当株が売られているということ。中小型株(Russell2000)より大型株(S&P500)の方が上昇している。どこまで反発できるかが焦点のひとつだが、ここにきて半導体に警鐘を鳴らす向きも出ているようす。個人的にもNVDAですらこのタイミングでは買いたくない。マクロでは原油高が止まりそうにないのが今後数か月のワイルドカードか?

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