社員にとって理想の社長像とは〜過去7社の社長を振り返る〜

社員から求められる社長像は会社のフェーズ・規模によっても変わるとは思うが、ここでは自分が過去経験してきた7社の社長を振り返りつつ、理想の社長像を探っていきたいと思う。

1社目/50人前後/Webデザイン会社

最終的には50人前後まで規模が大きくなったが、私が入社した時は10人程度の小さな会社だったため、社長はほとんど営業に出かけていて社内にいなかった。

印象的だったのは、私が(若気の至りで)イヤな仕事を拒否してしまった時に鉄拳制裁されたこと。

今のご時世、パワハラで訴えられてもしょうがないようなことだが、今となってはしつけの1つとしてものすごく感謝している。

体罰は絶対にいけないが、まるで親に叱られているような愛情を感じた。

会社を辞める時にかけられた言葉、「またいつか戻ってきなさい」は忘れられない。

2社目/20人前後/ゲーム開発会社

大きなグループ会社の中の1つの会社なので雇われ社長。

気苦労が多かったのか、社長はよく体調を崩していて入退院していた印象しかない。

私がいた期間も短かったので、それ以外の記憶はほぼ皆無である。

3社目/10人未満/ゲーム開発会社

気が弱くて、社員に何も言えない社長。

「残業して、って言ったらみんな怒るかなぁ。ほんとはもっと頑張ってほしいんだけど・・・」みたいなことをよくボヤいてた。

社長自身もプレイヤー(クリエイター)だったので、会社は小さくても社員のマネジメントはできてなかったかな。

超小さい会社なのに、社長とスタッフの(物理的な)距離が離れていたのもダメだったかも。

とにかく優しい、けど気が弱い、これに尽きる。

4社目/20人未満/ゲーム開発会社

学生起業の社長。

当時流行し始めたソーシャルゲームの波にのって、友達と2人で会社を起こし、私は3人目としてジョインした。

当日のソーシャルゲームは本当にすごい勢いで成長していて、社長は資金もないのに一気に人を採用して製造ラインを増やしまくった。

そこで一番悪かったのは、製造ラインを増やしたにも関わらず、すべてのラインの企画の細部に渡るまで、社長が細かくチェックしたこと。

結果、社長の前には社員の承認待ち行列ができ、社長は自分の仕事をさばききれずにパニックになり、ついには出社拒否、そして会社を畳んでしまった。

適切な権限移譲ができていれば、そして、もう少しファイナンスの知識があれば、うまくスケールできたかもしれない。

5社目/300人規模/ゲーム開発会社

これまでとは違い、規模の大きな会社だったので社長とは最終面接の時の1回しかお目にかかっていない。

無論、入社後にお話したこともない。

某大きな会社の傘下のグループ会社だったのだが、私がいた短い期間の間に数人の人がかわるがわるグループ本社から社長として送り込まれていた。

それ以上の詳細はまったくわからない。

6社目/300人規模/ゲーム開発会社

ここも最終的には大きな規模になったが、私が入社した時はまだ10人程度。

しかしここの社長はすごかった。

ゲーム開発については、とにかく部下を信じ切っていて、自分はお金周りのことしかしない。(ように見えた)

そして、距離が遠いのかと思えばそんなこともない。

私が一度退職しようか悩んだ時、1対1でご飯に連れて行ってくれ、励ましてもくれた。

あと、細かくは言えないが、会社の創業初期段階からすごく大きな目標を描いていて、それを本当に実現してみせた。

私にはわからないが、過去の会社の中で一番理想的な経営者はこの6社目の社長だったのかもしれない。

7社目/150人規模/コンサルティング会社

規模もそれなりに大きく、事業の数もめちゃめちゃ多いのに、とにかく自分で何でもやらないと気がすまない社長。

会社の規模こそ違えど、4社目の社長と似ていて、社長の前には待ち行列ができる。

周囲に自分のYESマンしか置かないので、自分で判断できるNo.2が育たないのが悩みのタネ。

まとめ/社員にとって理想の社長像とは

社員のことを信頼し、任せてくれる社長。
社長の前に承認の待ち行列を作らない社長。
社員が悩んでいる時、寄り添ってくれる社長。
時には鉄拳制裁してでも、間違ったことを正してくれる社長。
社員から顔が見えている社長。

もし自分が社長になるようなことがあれば、こんな社長になりたい。

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