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『はじめてのテレビCM制作』

看護学生の志望者現象を受ける形で、防府市では「看護師を目指す人材をリクルートするための補助金」が出されることが決まりました。

HNSでもこの補助金が交付され、それに伴いHNSでは長年の懸案事項であった学校のホームページ改編と学外に向けた広報活動のために、この補助金を使わせていただくことになりました。

県内でも指折りの広告代理店にこの作業を一括発注し、さっそく撮影や取材が始まりました。取材から数日経って、テレビCM用のデモテープ(動画)が送られてきました。そのデモテープを観た教員は唖然としたそうです。

HNSが想像するテレビCMとはまるで違ったコンテンツ。古臭く、田舎っぽい映像と貧弱なストーリーライン。後日拝見した私も「これでは、志願者は集まらないでしょう!」と感じたものです。

このデモテープをHNSの全教職員で一緒に視聴し、作り直しの意見がまとまりました。この作り直しの議決を広告代理店側に伝える会議が、後日開催されました。

広告代理店側からは営業担当の方と制作主任の二人。HNSサイドからは私と学校長と事務長そして教務主任が会議に参加しました。

その場でこのデモテープの内容修正の提案がHNS側から出ました。広告代理店側は「内容には自信がある。時間的にタイトな状況で、作り替えは難しい」との見解が示されました。

話し合いが平行線をとどる中で、口火を切ったのは私でした。「この内容ではHNSのテレビCMとしては使えない。画像も田舎臭く、ストーリーも貧弱。見るに耐えないCMだ」と切り出しました。

それまで自信満々に説明をしていた広告代理店側の制作主任の顔から笑顔が消えました。ここからこの広告代理店との泥沼化した戦いが始まりました。

(2023年8月2日・配信)



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