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ナイチンゲール『看護覚え書き』を聴く#215

フローレンス・ナイチンゲールが著した『看護覚え書き』のオーディオ・ブックを配信します。HNS(=防府看護専門学校)の学生・生徒のために作成したオーディオ・ブックですが、HNSの卒業生や看護師を志す人、現役の看護師の方々の他、引退された看護師の方や教育に関心のある方々など、すべての人に向けた配信です。ご自由にお聴きください。

#215 :男性が看護師を定義すると

どの男性も、医師でさえも、看護師は「献身的で従順」であるべきだという以外の定義をした者はいない。
この定義にはポーターはピッタリするだろう。馬にさえあてはまるかもしれない。警官は無理だろう。

知性、目、耳、手など、貢献できるものを何も持たない女性がどれほど多いかを考えてみよう。患者に一晩中付き添っているというのは本当だろうが、付き添っていても患者には何の価値もなく、観察したことも医師の役に立つことはない。

医師に対する従順さは、絶対に必要とは限らない、と女性に思わせてはならない。医師も看護師も知的な従順さに十分な重きを置いていないのであり、従順さだけという事実を重視するのは非常にお粗末である。
(2024年3月7日配信)

フローレンス・ナイチンゲール(Florence Nightingale):1820年-1910年・近代医療統計学および看護統計学の始祖。近代看護教育の母。

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