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ナイチンゲール『看護覚え書き』を聴く#205

フローレンス・ナイチンゲールが著した『看護覚え書き』のオーディオ・ブックを配信します。HNS(=防府看護専門学校)の学生・生徒のために作成したオーディオ・ブックですが、HNSの卒業生や看護師を志す人、現役の看護師の方々の他、引退された看護師の方や教育に関心のある方々など、すべての人に向けた配信です。ご自由にお聴きください。

#205 :女性は無謀に素人療法を行う。健康の法則を本当に知ることだけが、これを防ぐ

男性はよくこのようなことを言う。女性に健康の法則を教えるのはまずい。なぜなら薬を使う習慣がつくから。今でも素人療法が多すぎるのに、それに加えて薬を使う習慣がつくなど、もってのほかであると。これはまさにその通りだ。

ある著名な医師が私に語ったところによると、今までにどの医師も処方したことがないほど大量の緩下剤を、母親や女性の家庭教師、看護師などが、急病時に、または常用として子どもたちに与えているというのである。

女性が薬を飲んだり、だれかに飲ませる場合、一番安全なのはその度に「医師」を迎えにやることだ。
(2024年2月21日配信)

フローレンス・ナイチンゲール(Florence Nightingale):1820年-1910年・近代医療統計学および看護統計学の始祖。近代看護教育の母。

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