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ナイチンゲール『看護覚え書き』を聴く#163

フローレンス・ナイチンゲールが著した『看護覚え書き』のオーディオ・ブックを配信します。HNS(=防府看護専門学校)の学生・生徒のために作成したオーディオ・ブックですが、HNSの卒業生や看護師を志す人、現役の看護師の方々の他、引退された看護師の方や教育に関心のある方々など、すべての人に向けた配信です。ご自由にお聴きください。

#163 :換気と皮膚の清潔は、どちらも劣らず重要である

皮膚を丁寧に洗い、拭いてもらった後で、病人が感じる安堵感と心地よさは、病床でよく見かけるものの一つである。

しかし忘れてならないのは、それは心地よさや安堵感以上の効果があるということだ。実際には、この気分は生命力を圧迫していたものが取り払われ、生命力が蘇ったことを示す兆候なのだ。

したがって、看護師がせいぜい多少の安堵感を与えるだけに過ぎないのだから、後でやっても同じだと言う口実のもとに、患者の体を清潔にするのを後回しにするようなことがあってはならない。
(2023年12月15日配信)

フローレンス・ナイチンゲール(Florence Nightingale):1820年-1910年・近代医療統計学および看護統計学の始祖。近代看護教育の母。


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