ナイチンゲール『看護覚え書き』を聴く#027
フローレンス・ナイチンゲールが著した『看護覚え書き』のオーディオ・ブックを配信します。HNS(=防府看護専門学校)の学生・生徒だけなく、卒業生や看護師を志すすべての人に向けた配信です。ご自由にお聴きください。
#027 :煙
室内の空気を外気と同じくらいきれいに保とうとするのなら、煙突をくすぶらせてはならないことは、言うまでもない。くすぶる煙突のほとんどは、上からではなく、下から直すことができる。火に空気を送る取入口をつけるだけで良いことも多々ある。この場合は、煙突から空気が入らないために、火が不完全燃焼している。その一方、不注意な看護師にかかると、ほとんどすべての煙がくすぶりだす。彼女たちは火勢(かせい)が弱くなるままにしておき、その後、石炭をどっと入れるのだが、これは労を惜しんでいるのではなく、自分のしていることの結果をよく考えないからだと思う。
(2023年5月26日配信)
フローレス・ナイチンゲール(Florence Nightingale):1820年-1910年:近代医療統計学および看護統計学の始祖。近代看護教育の母。
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