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ナイチンゲール『看護覚え書き』を聴く#231

フローレンス・ナイチンゲールが著した『看護覚え書き』のオーディオ・ブックを配信します。HNS(=防府看護専門学校)の学生・生徒のために作成したオーディオ・ブックですが、HNSの卒業生や看護師を志す人、現役の看護師の方々の他、引退された看護師の方や教育に関心のある方々など、すべての人に向けた配信です。ご自由にお聴きください。

#231 :田舎で得た良い面も失われる

田舎での健康的な6カ月間の生活で得られた良い面も、都会で1ヵ月過ごすと、たいていの場合、全て失われてしまう。

一般には、これは全てロンドンの空気のせいだ、子供たちはこの中では生き生きできない。できる事は子供たちをなるべくロンドンで生活させないだけだ、などと思われている。

しかし私たちはロンドンの住宅の空気と、ロンドンでの習慣の影響を忘れている。ロンドンで最も人口が密集し、不潔な場所がすぐ風上にあるのは良くない。土地が1番高くて、建物が立て込んでいない場所が、一般的には最も健康的である。近隣に害を及ぼしている場所の風下で、土地が最も低く、高い土地の影になっているところが、一般的には最も不健康な場所である。
(2024年4月1日配信)

フローレンス・ナイチンゲール(Florence Nightingale):1820年-1910年・近代医療統計学および看護統計学の始祖。近代看護教育の母。


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