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ナイチンゲール『看護覚え書き』を聴く#211

フローレンス・ナイチンゲールが著した『看護覚え書き』のオーディオ・ブックを配信します。HNS(=防府看護専門学校)の学生・生徒のために作成したオーディオ・ブックですが、HNSの卒業生や看護師を志す人、現役の看護師の方々の他、引退された看護師の方や教育に関心のある方々など、すべての人に向けた配信です。ご自由にお聴きください。

#211 :観察とは何だろう

病人を10年、15年と観察してきた看護師を「熟練した」とよく言うが、観察によってのみ経験ができるのであって、観察しないものが50年、60年病人に付き添っても賢くなる事は無い。それどころか、経験が全く逆の方向を示す事はある。]

前任者の誤りを実行しているものが「実務的な人間」と呼ばれたり、前任者の誤りを踏襲するものが「熟練した看護師」と呼ばれることも多い。
看護師と自称する多くの女性を見て感じる事は、看護師教育の「イロハ」を学んできていないことだ。

看護師は、まず病人とは何かを知るべきである。次に病人にはどのように振る舞うかを知っているべきである。その次に知っていなければならない事は、自分の患者が病気の人間であり、動物ではないことである。
(2024年3月1日配信)

フローレンス・ナイチンゲール(Florence Nightingale):1820年-1910年・近代医療統計学および看護統計学の始祖。近代看護教育の母。

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