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ナイチンゲール『看護覚え書き』を聴く#272

フローレンス・ナイチンゲールが著した『看護覚え書き』のオーディオ・ブックを配信します。HNS(=防府看護専門学校)の学生・生徒のために作成したオーディオ・ブックですが、HNSの卒業生や看護師を志す人、現役の看護師の方々の他、引退された看護師の方や教育に関心のある方々など、すべての人に向けた配信です。ご自由にお聴きください。

#272 :基金による看護師養成方法について(その2)

傷やその他の怪我の包帯の巻き方、看護師が日夜行いように要求される、ちょっとした外科的処置について教えます。

体の自由がきかない患者の動かし方、着替えのさせ方、食事の与え方、温度や床ずれの防止法などを教えます。包帯や骨折の添え木を作って、あてがうことなどができなければいけません。

また、同室者にできるだけ邪魔にならないようにベッドメーキングする方法も知らなければなりません。手術の付き添い方や、外科医が必要とする介助について教わります。

病人食、どの病室を掃除、換気、暖房すべきかについての原則、回復期患者の管理、病気や肢体の不自由な患者の観察の仕方を教わり、内科医や外科医に回診と回診との間の患者の経過状況について、明晰で正しい説明ができるようにします。これは普通に考えられているよりも、はるかに難しいことです。
(2024年5月31日配信)

フローレンス・ナイチンゲール(Florence Nightingale):1820年-1910年・近代医療統計学および看護統計学の始祖。近代看護教育の母。


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