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ナイチンゲール『看護覚え書き』を聴く#206

フローレンス・ナイチンゲールが著した『看護覚え書き』のオーディオ・ブックを配信します。HNS(=防府看護専門学校)の学生・生徒のために作成したオーディオ・ブックですが、HNSの卒業生や看護師を志す人、現役の看護師の方々の他、引退された看護師の方や教育に関心のある方々など、すべての人に向けた配信です。ご自由にお聴きください。

#206 :病理学が教えること、観察だけが教えること、薬の作用、自然だけができる働き

女性はよく次のように言うだろう。自分たちは健康のことや、子どもの健康を守るために何をすべきかが分からない。なぜなら「病理学」については何も知ることはできないし、「解剖」することもできないのだから。

これは病理学や解剖の概念を混同しているのであり、解きほぐそうとするのはなかなか大変である。

健康の法則については、観察と経験によらなくては何もわからない。そして観察と経験こそが、健康状態を維持し取り戻す方法を教えてくれるのだ。
そして看護の役目は、自然が働きかけやすい最高の状態に患者をおいておくことである。
(2024年2月22日配信)

フローレンス・ナイチンゲール(Florence Nightingale):1820年-1910年・近代医療統計学および看護統計学の始祖。近代看護教育の母。

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