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ナイチンゲール『看護覚え書き』を聴く#218

フローレンス・ナイチンゲールが著した『看護覚え書き』のオーディオ・ブックを配信します。HNS(=防府看護専門学校)の学生・生徒のために作成したオーディオ・ブックですが、HNSの卒業生や看護師を志す人、現役の看護師の方々の他、引退された看護師の方や教育に関心のある方々など、すべての人に向けた配信です。ご自由にお聴きください。

#218 :自分の看護師が怖い

病人で、自分の看護師にできるだけ病室の外にいてもらうことを何より願わない人はいない。これは現在の看護の状態を示す十分な証拠である。

つまり看護は、ほかの実践的な事柄と同様に、これは常にそうあるべきと思われていることの結果である。

ある患者は、君は看護師と呼べないのではないかと心配する友人に、こう言う。「病状がもっと悪かったら、何をおいても看護師を部屋に入れないことだよ。少なくとも自分に意識があるうちはね」。

これが現在の看護の現状なのだ。
教養のある人々の間では、一人で死ぬ恐ろしさは看護師が部屋に入ってくる恐ろしさに比べると、その半分にもならない。
(2024年3月12日配信)

フローレンス・ナイチンゲール(Florence Nightingale):1820年-1910年・近代医療統計学および看護統計学の始祖。近代看護教育の母。

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