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ナイチンゲール『看護覚え書き』を聴く#263

フローレンス・ナイチンゲールが著した『看護覚え書き』のオーディオ・ブックを配信します。HNS(=防府看護専門学校)の学生・生徒のために作成したオーディオ・ブックですが、HNSの卒業生や看護師を志す人、現役の看護師の方々の他、引退された看護師の方や教育に関心のある方々など、すべての人に向けた配信です。ご自由にお聴きください。

#263 :赤ちゃんの保育(その12)

ところで吹き抜け風に話を戻します。
年寄りの子もりの中には、赤ちゃんに新鮮な空気を吸わせると、必ず体を冷やすと言う人もいますが、これは全くナンセンスです。
その一方で、子供に新鮮な空気を吸わせないのに、体を冷やして死なせてしまうこともあります。

例えば、体を洗ったときに、吹き抜けの風を当てて、一瞬にせよ体全体を冷やしてしまった場合です。次のことを信じてください。肺に新鮮な空気を入れず、肌に水を与えなければ与えないほど、赤ちゃんは風邪をひいたり、体を冷やしてしまうのです。

いつも子供部屋の空気と室外の空気を新鮮にしておき、子供の体を冷やすことがなければ、あなたは優秀な子守です。
(2024年5月20日配信)

フローレンス・ナイチンゲール(Florence Nightingale):1820年-1910年・近代医療統計学および看護統計学の始祖。近代看護教育の母。

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