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ナイチンゲール『看護覚え書き』を聴く#178

フローレンス・ナイチンゲールが著した『看護覚え書き』のオーディオ・ブックを配信します。HNS(=防府看護専門学校)の学生・生徒のために作成したオーディオ・ブックですが、HNSの卒業生や看護師を志す人、現役の看護師の方々の他、引退された看護師の方や教育に関心のある方々など、すべての人に向けた配信です。ご自由にお聴きください。

#178 :誘導尋問は意味がなく、誤解を招く

現在、あまりにもよく、病人に対して、または病人に関して尋ねられる質問は、たとえ尋ねられた人がすべての情報を持っていたとしても、病人に関する情報は少しも得られないだろう。

その質問とは、よくある誘導質問である。不思議なことに、そういう質問をすればどういう答えが返ってくるかについて、何も考えずに質問している。

鋭い質問をして患者の全体像をとらえ、患者がどのような状態にあるのかを知り、それを報告できる人がなんと少ないことだろう。
(2024年1月12日配信)

フローレンス・ナイチンゲール(Florence Nightingale):1820年-1910年・近代医療統計学および看護統計学の始祖。近代看護教育の母。

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