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ナイチンゲール『看護覚え書き』を聴く#247

フローレンス・ナイチンゲールが著した『看護覚え書き』のオーディオ・ブックを配信します。HNS(=防府看護専門学校)の学生・生徒のために作成したオーディオ・ブックですが、HNSの卒業生や看護師を志す人、現役の看護師の方々の他、引退された看護師の方や教育に関心のある方々など、すべての人に向けた配信です。ご自由にお聴きください。

#247 :女性の雇用に関する所見(第1話)

「女性労働力」の「マーケット」がないこと、「女性」を「産業に」雇用する「需要」や「分野」がないことなどについて、近年いろいろ書かれている。

私の経験では「需要」は供給の数倍もある。また「女性労働力」のマーケットは大きいいのに、労働者は少ない。

これは、私個人についての経験と分野、および有給労働者に限定して言っているのだが。私は他の職業に関して集められた資料は使わない。

他の職業とは、たとえば家庭教師や国立学校の教師などがあり、これらの職業でも看護における私の経験と同じことである。

では、看護についてであるが、病院や施設の総師長や監督の適任者を紹介してほしいという申し込みを、私はこの3年間に数百件も受けている。つまり布教や教区の適任の看護師、個人の家庭、病院や救貧院などで働く病人看護師の適任者である。

これらすべての分野で欠けているのは、ポストを満たす適任の看護師であって、看護師がいたら満たすポストではなかった。
(2024年4月23日配信)

フローレンス・ナイチンゲール(Florence Nightingale):1820年-1910年・近代医療統計学および看護統計学の始祖。近代看護教育の母。


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