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ナイチンゲール『看護覚え書き』を聴く#167

フローレンス・ナイチンゲールが著した『看護覚え書き』のオーディオ・ブックを配信します。HNS(=防府看護専門学校)の学生・生徒のために作成したオーディオ・ブックですが、HNSの卒業生や看護師を志す人、現役の看護師の方々の他、引退された看護師の方や教育に関心のある方々など、すべての人に向けた配信です。ご自由にお聴きください。

#167 :気休めは病人に災いとなる


「気休めを言う」とは、変な見出しのように思えるかもしれない。しかし病人にとって、友人のどうしようもない気休めほど、我慢を必要とすることはめったにない、と私は思う。

私が長期にわたり、いろいろと実際に個人的に経験したところによれば、他の病人の場合も私自身の場合も、病気の時にこれほど悪影響を及ぼす習慣はない。

このような習慣に対して、私は声を大にして反対したい。病人の友人、来訪者、付き添いのすべての人に本気で訴えたい。

病人の危険を軽く言ったり、回復の可能性を誇張したりして、病人を「明るく」しようとするのはやめてもらいたい。
(2023年12月21日配信)

フローレンス・ナイチンゲール(Florence Nightingale):1820年-1910年・近代医療統計学および看護統計学の始祖。近代看護教育の母。


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