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ナイチンゲール『看護覚え書き』を聴く#245

フローレンス・ナイチンゲールが著した『看護覚え書き』のオーディオ・ブックを配信します。HNS(=防府看護専門学校)の学生・生徒のために作成したオーディオ・ブックですが、HNSの卒業生や看護師を志す人、現役の看護師の方々の他、引退された看護師の方や教育に関心のある方々など、すべての人に向けた配信です。ご自由にお聴きください。

#245 :床磨きの方法(第2話)

蝋は床板に擦り込んだり、剥がすのに適した柔らかさにする。柔らかい蝋を作った後は、いつも清潔に保つ。たまたま汚れてしまったら再び溶かし、前と同じように沈殿物を取り除く。

次のようにして色を塗る。
1床を掃き、ほこりを取る。
2慎重に、ごく少量ずつ蝋を床に流す。
3柔らかく厚い布で、よく擦り込む。
4新しい柔らかくて厚い布で、余分な蝋を完全に拭きとる。
5床みがきブラシを使う場合は、新しい布で拭きとってからにする。
6次に柔らかい雑巾で磨き、ゴシゴシと擦り込む。これを1週間に2回繰り返す。
 
布は大きいものを使うように注意し、汚れた部分で2回擦ることのないようにし、いつも新しい部分で作業続けるように布をたたむこと。

1度使った布はすべて洗う。ブラシは洗ってはいけない。さらにテレピン油を少量入れ、その中でブラシをこする。フォークか棒で汚れを落とす。
2枚目の布で拭き取ってからブラシを使う場合は、それほど頻繁に洗う必要は無い。

蝋がうまく塗れたら、週に2回以上蜜蝋をかける必要は無い。床板をよく磨いていれば、ほこりや汚れはつかない。1日に1回きれいな柔らかいブラシか布で拭けば汚れが全て取れる。
(2024年4月19日配信)

フローレンス・ナイチンゲール(Florence Nightingale):1820年-1910年・近代医療統計学および看護統計学の始祖。近代看護教育の母。


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