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フィリピン滞在記5~「南方の黄色い奴なのだ」え?黄色?

※2016年8月の記事です。

フィリピン訪問目的の9割は終わった気がした。
一番メインの慰霊碑へのお参りが済み、お世話になった木村社長に会えた。
しかもすごくお元気そうだし頼まれ物も無事渡せた。

慰霊碑からの帰りの道中、
行きの道中で思ったことを思い出し、
「ああ、こうやって無事に、普通に反対方向に戻ってこれたならさそがし良かったろうに・・・。
自分はクーラーの効いた車内で悠々と行って帰ってきてるのにな・・・。」
とか考えてたらまた無意識の内に泣いていた。

帰路途中で、少し早いが木村社長のはからいで少し早めの夕飯をみんなでとることになった。
どうやら知ってるレストランに行く模様で、国道の切れ目からUターンしだした。

ん?
んん??
あれは、、、あの赤いやつ、か・・・?
いや違うな。なんか形は似てるけど違うぽいな。

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なんか黄色いな。。。え? 黄色??

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全然違うやんwww
ヒゲ生えてるし。なんか被ってるもんも違うし。。。お前誰やねんwww。

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こちらは「King Bee(キングビー)」なるチャイニーズレストラン。
漢字で書くと「蜂王茶楼」。
うーん・・・見ればみるほど「シルエットのみ」、、、似てるな。
さすが中華!! でも結構有名店らしい。
ところが困ったことに全く食欲がない。朝からドーナツしか食ってないのに・・・。
生まれついての食いしん坊なのに!こんなに食べ物に興味湧かないなんて!!
運ばれてきた料理はとても美味しそうだし、せっかくの夕飯に手をつけないのも失礼だし。
(失礼のないようにこっそり撮ったので写真がほぼナイ)

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見た目通り美味しかった。でもあんまり食が進まない。
ふと、当時の行軍資料の中に「飢えや病気で亡くなった兵士も・・・」の記述を思い出して食べました。
(注:別の機会ならもっと美味しかったと思う)

他愛ない話をしながらデザートまで済んだところで、どうしてもお礼が言いたくて、皆さんにどうしても「ありがとう」を伝えたいと社長に伝え、喋り出したのだが。。。
急に感謝で言葉が詰まってきてヤバかったので慌ててお礼を言って締めくくった。

ところで、フィリピンにはどこに行っても「シニア割引」なるものがあるようで。
それを使って既に社長は華麗に支払いを済ませていた。
(そもそも半分以上シニアだったし・・・)
感謝するやら恐縮するやら、を伝えたら
木村社長「何言うてますのん(笑)(^∇^)」と。
親子ほど年の違う、日本から突然来て訳知り顔で「ここは私に・・・」というのも出しゃばりで生意気な感じだし、素直に甘えてご馳走になりました。
そして、「一体いつになったら自分もいつかこういうスマートな支払いができるだろか?もう50近いてーのに・・・(´・_・`)ショボーン」などと考えていた。

慰霊の道中に全く降らなかったが、ホテルまで送ってもらう道中ついに雨が降りだした。
ホテルに到着し、何度も何度もお礼を言って、帰国前に是非またご挨拶にお伺いします!と告げその夜はお別れした。

部屋に戻り形見の指輪から作ったネックレスを外そうと触ると、、、
まさに「スルリ」となんの抵抗もなく滑り落ちてきた。

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カシメてある金具から外れたようで、自分では元に戻せないほど絶妙な隙間から外れていだ。
(帰国するまで直せなかったがお陰で失くさずに済んだ)

その夜は移動時の車内冷房のせいなのか他の理由か分からないが
もの凄い頭痛と寒気+鼻水も出放題で、日本から持参した風邪薬の最後の分とビタミンC代わりのオレンジジュースをガブ飲みして早々に寝ることにした。
頭の中ではその日の朝、ケソン行きのタクシー運ちゃんが流していた
" A hard day's night "が文字通りガンガン響いていた。

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