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いやぁ、本屋って本当にいいもんですね

よどちょうさんだと思い込んでた「いやぁ、映画って本当にいいもんですね」が水野晴郎さんの言葉だった。ま?


数週間前に運転の練習がてら、郊外にある本屋に行った。平屋建てで、店内は天井が高く開放的。広い駐車場完備。CD&DVD、文房具、カバンなどが売られていて、ドーナツ屋さんもある本屋だ。

日曜日の12時頃。入学シーズンということもあって家族連れで賑わっていた。

新学期に向けてカバンや学参品を選ぶ親子。
キャラクターグッズを凝視する幼な子。
入学祝いに図書カードを買い求めるお兄さん。

漫画コーナーは友達と思わしき組み合わせの中高生で賑わい、専門書のコーナーは社会人と思しき人が難しい顔で本を選んでいる。

広い店内にテンションぶち上がって走り回るお子さん。それを叱る親御さん。

文庫本コーナーには立ち読みする人。
棚の端に置かれた椅子に座り読み耽る人もいる。


子どもから大人まで、年齢を問わず。
学生さんから専門職さんまで、職種を問わず。
ここはあらゆる人たちがいることを許される場所だ。


私のようにドライブがてら本屋に立ち寄っただけの人もいるし、目的をもって本を選びにきた人もいる。誰がどんな理由でここに来たのかなんてのは、見た目にはわからない。


本が苦手な人にとっては、よくわからない書物がずらりと並べられている場所。図書館ほどではないにせよ、大きな声を出すな、走るな。売り物にベタベタと触るな。そんな無言のプレッシャーがないわけではない。


服屋さんのように「ご試着はいかがですか?」なんて声もかけちゃくれやしない。手にとっていいのかどうかもわからない。ものによっては中が見られないようにフィルムがかけられている。試着もせずに服が買えるかよ。中身も見ずに本が買えるかよ。と思う人がいるかもしれない。

トイレにいきたくなるという人もいるだろう。あれ「青木まりこ現象」というんだって。


膨大な書物というのは「どこでもドア」だ。ドアを開ければ未知なる世界が待っている。
書店でもあり、雑貨屋もある、あの本屋は「四次元ポケット」だ。

気軽に気楽に足を運べるあの本屋はアミューズメントパークだ。遊園地だし、ゲームセンターだ。

そんなことを思った。



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