中小企業診断士試験 お勉強(29日目)
三谷宏治さんの「経営戦略全史」を読んでいます。
経営戦略の歴史について、かいつまんで潮流を描いてくれている本です。元々文章版を読んでいたんですが、漫画版の方がすんなりと頭の中に入ってきます。特に大きな情報落ち等もないので、漫画版がおすすめです。
読み終わったら同著者の「ビジネスモデル全史」も読もうと思います。
はい、では簿記続き。
テーマ8、「総合原価計算②」から再開です。
テーマ8:総合原価計算②
Lesson26:工程別総合原価計算
第1工程、第2工程など、複数の工程にわかれて作業工程がある場合、工程別総合原価計算によって原価計算する。
2工程の場合、第1工程は通常の単純総合原価計算で完成品の原価を計算する。第2工程では第1工程の完了品原価を前工程費として処理する。
例①:次の資料にもとづいて、平均法によって、第1工程と第2工程の月末仕掛品原価、完成品総合原価、完成品単位原価を計算せよ。
【資料】
[生産データ]
■第1工程
月初仕掛品 10個(40%)、当月投入 50個、合計60個
月末仕掛品 20個(50%)、完成品 40個
■第2工程
月初仕掛品 20個(60%)、当月投入 40個、合計60個
月末仕掛品 10個(50%)、完成品 50個
[原価データ]
■第1工程
月初仕掛品原価
直接材料費 110円
加工費 132円
当月製造費用
直接材料費 250円
加工費 368円
■第2工程
月初仕掛品原価
前工程費 380円
加工費 259円
当月製造費用
前工程費 ?円
加工費 731円
↓
■第1工程
月末仕掛品原価:260円
完成品総合原価:640円
完成品単位原価:16円
■第2工程
月末仕掛品原価:260円
完成品総合原価:1750円
完成品単位原価:35円
Lesson27:等級別総合原価計算
同一工程でサイズや品質等の等級が異なる同一製品大量生産する場合、等級別総合原価計算を行う。サイズごとに原価負担割合の等価係数を決め、通常の単純総合原価計算をした後、完成品の原価を積数で分ける。
積数=各製品の完成品数量×等価係数
例①:次の資料にもとづいて、先入先出法によって、各等級製品(S製品とL製品)の完成品総合原価、完成品単位原価を計算せよ。
【資料】
[生産データ]
月初仕掛品 10個(40%)、当月投入 50個、合計60個
月末仕掛品 20個(50%)、完成品 40個
[原価データ]
月初仕掛品原価
直接材料費 150円
加工費 132円
当月製造費用
直接材料費 250円
加工費 368円
※完成品40個のうち、S製品は20個、L製品は20個であり、等価係数はS製品1:L製品2である
↓
S製品完成品総合原価=240、L製品完成品総合原価=480
S製品完成品単位原価=@12、L製品完成品単位原価=@24
Lesson28:組別総合原価計算
同一工程で異種製品を大量生産する場合、組別総合原価計算によって原価計算する。原価を各組製品に個別で発生する組直接費と共通で発生する組間接費に分けて計算する。組直接費は各組製品に賦課し、組間接費は一定の配賦基準で各組製品に配賦する。
例①:次の資料にもとづいて、平均法によって、各組製品の完成品総合原価、完成品単位原価を計算せよ。
【資料】
[生産データ]
■A組製品
月初仕掛品 10個(40%)、当月投入 50個、合計60個
月末仕掛品 20個(50%)、完成品 40個
■B組製品
月初仕掛品 20個(50%)、当月投入 40個、合計60個
月末仕掛品 10個(50%)、完成品 50個
[原価データ]
■A組製品
月初仕掛品原価
直接材料費 110円
加工費 50円
当月製造費用
直接材料費 250円
加工費 ?円
■B組製品
月初仕掛品原価
直接材料費 200円
加工費 170円
当月製造費用
直接材料費 280円
加工費 ?円
※加工費(当月発生額は1000円)は組間接費で、直接作業時間(A組20時間、B組30時間)によって各組製品に配賦する。
↓
A組完成品総合原価=600、A組完成品単位原価=@15
B組完成品総合原価=1100、A組完成品単位原価=@22
試験によく出る!
今日はここまで
進捗は以下
テキスト:193/332ページ
今回の学習時間:1h55m
累計学習時間:(診断士)70h01m
(簿記)28h50m
学習ペース:70h01m/29day×365day≒881h
ここでも大事なことはボックス図を書き、計算間違いをしないことですね。工程別の場合は、第1工程仕掛品の完成品の原価を第2工程仕掛品の当月投入に割り当てることを意識する必要がありそうです。
ほなねー。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?