中小企業診断士試験 お勉強(19日目)
昨日はサッカーワールドカップの最終予選第1戦がありましたね。(結果は伏せておきます)日本代表戦は多くの国民が関心を持つコンテンツですが、視聴率は前々回31.1%→前回17.2%→今回13.1%と、徐々に落ちています。ゴールデンの時間帯としては寂しいものがあります。インターネットコンテンツが充実したことで、人々の趣味・嗜好が分散している影響でしょうか。そのような社会構造を前提に考えながら、企業は戦略を立案する必要がありますね。
はい、というわけで簿記の続き。
今日はステージ3からです。
ステージ3:いろいろな取引②
Lesson16:簿記上の現金
以下のものも、簿記上現金として扱われる。
他人振出小切手…他人が降り出した小切手
送金小切手…銀行が送金手段として振り出す小切手
郵便為替証書…郵便局が送金手段として振り出す小切手
例①:X社に商品100円を売り上げ、代金はX社振り出しの小切手で受け取った。
(現金)100|(売上)100
例②:Y社の売掛金100円の回収として、郵便為替証書を受け取った。
(現金)100|(売掛金)100
※自分が振り出した小切手は、「当座預金」で処理。
Lesson17:現金過不足
帳簿上の現金残高(帳簿残高)と実際の現金残高(実際有高)の不一致を、現金過不足という。帳簿上の現金を感情科目現金過不足(要素無し)で調整する。
例①:現金の帳簿残高は110円であるが、実際有高は100円であった。
(現金過不足)10|(現金)10
例②:現金の帳簿残高は150円であるが、実際有高は200円であった。
(現金)50|(現金過不足)50
不一致の原因が判明した時、正しい勘定科目に振り替える。
例③:以前現金不足10円が生じていたため、借方に現金過不足を計上していたが、本日、そのうち8円は水道光熱費の記帳漏れであることが判明した。
(水道光熱費)8|(現金過不足)8
例④:以前に、現金過剰50円が生じていたため、貸方に現金過不足を計上していたが、本日、そのうち30円は売掛金の回収額であることが判明した。
(現金過不足)30|(売掛金)30
決算日まで原因が判明しなかったときは、雑損(費用)または雑益(収益)に振り替える。
例⑤:決算日において、現金過不足勘定の残高が2円(借方残高)であるが、その原因は不明である。
(雑損)2|(現金過不足)2
例⑥:決算日において、現金過不足勘定の残高が20円(貸方残高)であるが、その原因は不明である。
(現金過不足)20|(雑益)20
Lesson18:普通預金と定期預金
預け入れた時は、普通預金(資産)や定期預金(資産)の勘定科目を増加して処理する。引き出した時は、勘定科目を減少する。
例①:現金100円を普通預金口座に預け入れた。
(普通預金)100|(現金)100
例②:普通預金口座から定期預金口座に200円を預け替えた
(定期預金)200|(普通預金)200
複数の金融機関で口座開設している場合、金融機関名を後ろに入れて処理することもある。
例③:S銀行の普通預金口座に現金100円を預け入れ、M銀行の普通預金口座に現金200円を預け入れた。
(普通預金―S銀行)100|(現金)300
(普通預金―M銀行)200
Lesson19:当座預金
預金の引き出しに小切手を用いる口座。利息がつかない。当座預金(資産)の勘定科目で処理。
例①:M銀行と当座取引契約を結び、現金100円を当座預金口座に預け入れた。
(当座預金)100|(現金)100
例②:A社に対する買掛金100円を支払うため、小切手を振り出した。
(買掛金)100|(当座預金)100
自己振り出し小切手を受け取った時は、当座預金の減少を取り消す。
例③:売掛金100円について、当社振り出しの小切手で受け取った。
(当座預金)100|(売掛金)100
※自己振出小切手→当座預金で処理
他人振出小切手→現金で処理
Lesson19:当座借越
当座預金口座の残高が足りていなくても小切手を振り出せる制度。残高を超えていても、当座預金の減少として処理する。
例①:A社に対する買掛金100円を支払うため、小切手を振り出した。当社の当座預金口座の残高は80円だったが、取引銀行と限度額200円の当座借越契約を結んでいる。
(買掛金)100|(当座預金)100
決算日に当座借越が解消されていないとき、貸方の当座預金残高を当座借越(負債)または借入金(負債)に振り替える。その場合、翌期首には逆仕訳をして元の勘定に振り戻す。
例②:決算日において、当座預金が20円の貸方残高であった。よって、当座借越勘定に振り替える。
(当座預金)20|(当座借越)20
例③:翌期首において、再振替仕訳を行う。
(当座借越)20|(当座預金)20
Lesson21:小口現金
日々発生するこまごました支払いに備えて渡しておく現金。
一定期間のはじめに一定額の小口現金を小口係に前渡しし、一定期間経過後に小口係から支払い報告を受け、使用分だけ補充する方法を定額資金前渡法(インプレストシステム)と呼ぶ。
小口現金を前渡した時は、小口現金(資産)の増加で処理。
例①:回芸係は小口係に小口現金100円を、小切手を振り出して前渡しした。
(小口現金)100|(当座預金)100
小口現金で支払ったときは、仕訳無しとなる。(会計係が出てこないため)
会計係が小口係から支払報告を受けた際、小口現金を減少させる。相手科目は該当する勘定科目で処理する。旅費交通費、通信費、水道光熱費、消耗品費、雑費(費用)など。
例②:会計係は小口係から小口現金について、以下の支払い報告を受けた。タクシー代:40円、コピー用紙代:30円、切手代:20円
(旅費交通費)40|(小口現金)90
(消耗品費)30
(通信費)20
小口現金を補給した時は、小口現金の増加で処理する。
例③:会計係は小口係に、小切手90円を振り出して、小口現金を補給した。
(小口現金)90|(当座預金)90
支払報告と補給が同時の場合は、合わせた仕訳を行う。
例④:会計係は小口係から小口現金について以下の支払い報告を受け、ただちに小切手を振り出して小口現金を補給した。
タクシー代:40円、コピー用紙代:30円、切手代:20円
(旅費交通費)40|(当座預金)90
(消耗品費)30
(通信費)20
Lesson22:現金・預金に関する証憑の読み取り
当座勘定照合表から取引を読み取って仕訳をする。
Lesson23:約束手形
約束手形は、債務者が作成して、いつまでにいくらを支払うと約束する証券。振り出したひとを振出人、受け取った人を名宛人または受取人と呼ぶ。
約束手形を振り出した時は、支払手形(負債)で処理する。支払期日までに約束手形が決済された時は、支払手形を減少させる。
例①:TO社はA社から商品100円を仕入れ、代金は約束手形を振り出した。
(仕入)100|(支払手形)100
例②:①の約束手形の支払期日が到来し、当座預金口座から決済された旨の連絡がきた。
(支払手形)100|(当座預金)100
約束手形を受け取った時は、受取手形(資産)で処理。支払期日に決済された時は、受取手形を減少させて処理する。
例①:A社はTO社に商品100円を売り上げ、代金はTO社の約束手形を受け取った。
(受取手形)100|(売上)100
例②:①の約束手形の支払期日が到来し、手形代金が当座預金口座に入金された。
(当座預金)100|(受取手形)100
Lesson24:電子記録債権(債務)
電子債権記録機関が管理する記録原簿に発生記録することで、電子記録債権が発生する。手形と異なり、紛失しない。
電子記録債権の発生方式には、債務者請求方式と債権者請求方式がある。
発生記録をした時、債権者には電子記録債権(資産)が発生する。一方、債務者には電子記録債務(負債)が発生する。
例①:TO社はA社から商品100円を掛けで仕入れていたが、掛代金の支払いに電子記録債務を用いることにし、取引銀行を通じて債務の発生記録を行った(A社は取引銀行からその通知を受けた)
【TO社】
(買掛金)100|(電子記録債務)100
【A社】
(電子記録債権)100|(売掛金)100
債務者の口座から債権者の口座に支払いが行われると、電子記録債権・債務は無くなる。
例②:TO社は①の電子記録債務について、当座預金口座からA社の当座預金口座に払込を行った。
【TO社】
(電子記録債務)100|(当座預金)100
【A社】
(当座預金)100|(電子記録債権)100
Lesson25:貸付金と借入金
お金を貸した時、貸付金(資産)で処理する。お金を借りた時、借入金(負債)で処理する。
例①:TO社はA社に現金100円を貸し付けた。
(貸付金)100|(現金)100
例②:A社はTO社から現金100円を借り入れた。
(現金)100|(借入金)100
利息を受け取った場合、受取利息(収益)で処理。利息を払った場合、支払利息(費用)で処理。
お金が返されたら、貸付金・借入金を減少させる。
例③:TO社はA社から貸付金100円の返済を受け、利息5円とともに現金で受け取った。
(現金)105|(貸付金)100
|(受取利息)5
例④:A社はTO社に対する借入金100円を返済し、利息5円とともに現金で支払った。
(借入金)100|(現金)105
(支払利息)5
利息は元本×年利率×貸付月数/12か月 で計算。
例⑤:A社はTO社に対する借入金100円を返済し、利息(年利3%、借入期間8か月)とともに現金で支払った。
(借入金)100|(現金)102
(支払利息)2
Lesson26:手形貸付金と手形借入金
手形で貸し付けた場合は、手形貸付金(資産)で処理。手形で借り入れた場合は、手形借入金(負債)で処理。
例①:TO社はA社に現金100円を貸し付け、約束手形を受け取った。
(手形貸付金)100|(現金)100
例②:A社はTO社から現金100円を借り入れ、約束手形を渡した。
(現金)100|(手形借入金)100
Lesson27:仮払金
従業員の出張旅費など、事前に概算額を渡しておいた場合、仮払金(資産)で処理する。旅費の精算を行ったら、仮払金を旅費交通費に振り替える。
例①:従業員の出張にあたり、旅費の概算額100円を現金で渡した。
(仮払金)100|(現金)100
例②:従業員が出張から戻り、旅費の残額20円を現金で受け取った。
(現金) 20|(仮払金)100
(旅費交通費)80
Lesson28:仮受金
口座に入金があったが内容が不明な場合、仮受金(負債)で処理。後日内容が判明したら、仮受金から該当の勘定科目に振り替える。
例①:当座預金口座にX社からの入金100円があったが、内容が不明。
(当座預金)100|(仮受金)100
例②:①の入金は、X社から商品の注文を受けた際の手付金であることが判明した。
(仮受金)100|(前受金)100
Lesson29:仮払金に関する証憑の読み取り
旅費交通費の報告書や領収書から仕訳を読み取る。
Lesson30:立替金
取引先が負担すべき費用を当社が立て替えたり、従業員が支払うべき金額を会社が立て替えた時は、立替金(資産)で処理。従業員立替金になる場合もある。立て替えた金額を支払ってもらった場合は、立替金の減少で処理。
例①:従業員が負担すべき生命保険料20円を現金で立替払いした。
(従業員立替金)20|(現金)20
例②:①で立替払いした20円を現金で受け取った。
(現金)20|(従業員立替金)20
Lesson31:給料の支払い
従業員に給料を支払った場合、給料(費用)で処理する。源泉所得税や社会保険料を天引きした場合、預り金(負債)や従業員預り金(負債)で処理する。所得税預り金、社会保険料預り金などで処理することもある。
例①:給料総額100円のうち、源泉所得税10円と従業員負担分の社会保険料5円を差し引いた残額を当座預金口座から従業員の普通預金口座に振り込んだ。
(給料)100|(当座預金)85
|(所得税預り金)10
|(社会保険料預り金)5
後日、天引きした預り金を税務署に納付した時は、預り金の減少で処理する。
例②:給料から天引きした源泉所得税10円を現金で納付した。
(所得税預り金)10|(現金)10
社会保険料については、従業員負担分は預り金の減少で処理し、会社負担分は法定福利費(費用)で処理する。
例③:給料から天引きした従業員負担分の社会保険料5円と会社負担分の社会保険料(従業員負担分と同額)を現金で納付した。
(社会保険料預り金)5|(現金)10
(法定福利費)5
今日はここまで
進捗は以下
累計ページ数:152/362ページ
今回の学習時間:2h36m
累計学習時間:(診断士)45h59m
(簿記)4h48m
学習ペース:45h59m/19day×365day≒883h
3級の学習進度は、約半分。問題も解きながらなので、よいペースで進んでいます。
それじゃ、また明日!
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