ちいさな庭だより。2022年3月号。

[intro]
 年度末に加えて植物と人間の引っ越し作業もあり、てんやわんやの3月が過ぎてゆく。やりたいこととやらなければならないことの狭間でホコリと花粉にヤラれつつも、あちこちでちいさな芽吹きを見つけては、こころ和む日々だ。
 
[よしもと農園、引っ越し中。]

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 まさに三寒四温のただ中、ようやく雪がなくなって、庭の作業ができるようになってきた。杏の開花は昨年より10日ほど遅いものの、枝打ちの甲斐あってか花の数は多い。すっかり大きくなってしまい、残念ながら新天地に連れていくことはできないので、なんとか種を採取したいと思っている。ちなみに昨年キープした種は、冷蔵庫で疑似越冬的な保存ののちに植えてみたが、あまり状態がよろしくない感じなので、今年に期待、というわけだ。

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 ブルーベリーも例年より成長が遅い印象。ほどほどに積雪が続いて寒かったからだろうか。素焼きの鉢が割れてしまっているので、今シーズンこそは植え替えをしなければ、と思っている。

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 昨年のセンスオブワンダー活動でお預かりし、株分けしておいたアヤメたち、枯れた葉と雪に埋もれてどうなっているかと思っていたが、ちゃんと芽吹いていた。新芽の愛らしいこと!こちらは5月の花苗交換会に持って行く予定。

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 アカメヤナギは、気温が高めの日に一気にこのような状態に。初めて見たときはなんだかグロテスクだな、と思っていたけれど、枝ぶりがおおきくなってこのモコモコしたものが枝いっぱいになってくると、それはそれで華やかに見えてくる。これも杏同様引っ越しできない案件ではあるが、枝打ち後に水に挿したものが発根したので、それを鉢に仕立て直す予定だ。
 

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 ツマグロヒョウモンは、結局幼虫たちは冬を越えられず、蛹が4つ残るのみとなった。今のところは音沙汰がない。気温の変動が落ち着いたら出てきてくれるだろうか。
 鳥たちはあいかわらずヒヨドリズが皆勤賞だ。せっかくだからもう少しお近づきになれないか、と柑橘を窓際に置いてみたところ、来るには来るのだが、わたしの姿が見えると飛んで行ってしまう。顔を覚えるとも言われているのに…。何か鳥がいるな、というときはたいていヒヨドリなのだが、日によっては加えてスズメやシジュウカラが来る。先日は初めてメジロがやってきた!能登の家の杏の枝で見て以来だったので、ひとり静かにコーフン(笑。

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 しかし、このとき以来見かけないので、ヒヨドリズに追い払われているのかもしれない。
 
 

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 室内管理チームも、春の訪れとともに活動を開始している模様。チョコレート色(というか、本当は濃いめの赤なのだろうと思う)のプリムラが、蕾をつけている。黄色い方はまだのようだ。とりあえずは夏越しに成功したということでいいだろうか。プリムラ含め室内管理チームも、今後引っ越す予定なので、新しい環境になじんでくれたらいいなと思う。
 このほか、鉢が割れて土が駄々洩れになっていたホワイトセージを植え替えたり、小菊の古い枝を刈ったり、苗が枯れてしまった鉢を空けたり…と、まあまあ細々とやることがあって、まだまだ時間が足りないが、畑をしない分の時間をそれぞれの植物のケアにあてられるのはいいことかもしれないと思う。

 
[ロザリアンへの途…お目覚めです。]

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