ちいさな庭だより。2021年8月号。

[intro]

 早くも秋がやってきたかと思うような、涼しい日や雨の日が続いたと思えば、下旬にはまた猛暑が戻ったり。自律神経をぶん回しにされながらも、ひとたび庭に出るとついあれこれ気になって手をつけてしまい、数時間が経過してしまう。体調と天候とスケジュールがちょうどしっくりくる日、というのがあるようでない、というのが悩みのこの頃である。
 
 

[畑のこと…よしもと農園の、今月のヒトコマ。]

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 上旬には順調に育っていた夏野菜たちだったが、お盆前後あたりに雨が続いたせいで、きゅうりとミニトマトが影響を受けた。もう少し収穫が期待できるかと思っていたきゅうりは、雨が続いた間にアブラムシが発生し、みるみるうちに弱ってしまった。仕方がないので早めの撤去。ミニトマトは実がたくさんなっていたのだが、色づいてきたものは雨をうけてことごとく爆ぜてしまった。青い実で爆ぜていないものをとにかく採って、追熟して食べることに。苗そのものはまだ元気で花も咲いているので、もう少し収穫できないか、と思っているがどうだろう。ちなみにミニトマト、最初に収穫したときは丸い実だったのに、今日現在はなんだかちょっと長細い、ちいさなイタリアントマトのようなかたちになってきている。
 ゆっくりながら着実に成長しているのが、オクラだ。今朝も花を咲かせている。種から育てて、ポリポットの中であんなにひょろりとして、地植えにしたけどだいじょうぶだろうか、とひそかに心配していた苗が、今やおおきな葉を広げているのだから不思議だ。こちらはもうしばらく収穫をたのしめそう。
 ナス、ピーマンとししとうは、小さいながらなんとか結実している。きゅうりの苗を撤去したあとには、落花生たちが広がってきた。タイミングが合わず、中耕と土寄せをサボってしまったが、なんとかなりそうだ。

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 今月、ひょんなことから畑に仲間入りしたのが、トゥルシー(ホーリーバジル)。オクラの隣のスペースに植え付けたところ、花穂が上がってきそうだ。種が取れたらいいなと思っている。一旦枯れたチャイヴも復活、パクチーとイタリアンパセリは種が発芽しはじめた。ハーブ類はなくても事足りると言えばそうかもしれないが、わたしはあった方が何かとうれしい方だ。料理を口に運んだ際にその香りがあるのとないのとでは、おいしさやたのしさが違うと思うから。

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 気候のせいなのかどうかちょっと分からないのだけれど、今年はイラガの幼虫の発生が例年より少し遅い気がする。また、種類は不明だが何かしらドクガ系の幼虫が、杏とアカメヤナギに繰り返し発生したので、その都度枝打ちをするはめになった。どのみち枝打ちは8月のうちにやらなければならない、と思っていたので、まあいいのだけれど、なかなかの力仕事に加え、見た目のインパクトもあって、午前中にやると午後はくたびれてしまう、ということが数日あった。
 虫について言うと、今月はハグロトンボをよく見かけた。あまり詳しく生態を知らないので、周囲に繁殖しやすい環境があるのだろうか、少し気になっている。警戒されているのか、なかなか画像に納まってくれない。昨年羽化させたツマグロヒョウモンは、いつだったか一度オスの個体を見ただけで、スミレがたくさんあるにもかかわらず、幼虫の姿は今のところ確認できていない。このあたりに成虫がいないというわけではなさそうなのだが…。空の飼育ケースに、少し淋しさを感じている。
 

 
[ロザリアンへの途…持ち主に似るのか。]

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