ちいさな庭だより。2020年12月号。

[intro]
 今年は何においても大変な一年だった。もう少し庭のことができるか、と思いきや、中旬にまとまった雪が降ってしまい、お手上げに。目下は一旦雪は融けているものの、年越しめがけて強力な寒波が再びやってくるという。最後の最後まで気の抜けない、情けのない2020年だ。
 
 
[畑のこと…よしもと農園の、今月のヒトコマ。]

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 畑の土を少し起こして、堆肥や何やをすき込んでおこう、と思っていたのに雪が降ってしまった。間に合わなかったなぁ、と言うと、畑をしている友人が、土はちゃんとじぶんで何とでもするから、だいじょうぶだよ、と。その言葉に甘えるわけでもないけれど、そんなこんなで今年の庭仕事は完了、ということにした。
 雪の前に植えた無臭にんにくと、水仙もプランター・水耕栽培の両方とも、今のところ順調に芽を伸ばしている。山茶花は今までになく花の数が多い。これまであまり咲かなかったのは、剪定で花芽を切っていたせいではないだろうか。もちろん、株の体力を考えると、あまり咲かせすぎるのもいけないのかもしれないが。ともあれ、淋しくなった庭によく咲いて、目を楽しませてくれている。

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 植え替えと苗の整理をしたニオイスミレは、雪にもめげず花をつけている。室内で水に挿したものも順調に発根したので、ポットに植えたところ、花を咲かせた。またツマグロヒョウモンがやってきても困らないように、苗を増やしたつもりだけれど、この可憐な花を見られるたのしみもある。もともとハーブとして育てはじめたが、あまりにかわいらしくて、とても食べるなんてできない…と言い続けて何年も経ってしまった。
 新たに庭に持ち込んだものについては、今年は蔓ものが多かったように思う。ニンドウ、ツルムラサキ、仙人草など。あれだけ山芋や朝顔の蔓にうんざりしていたくせにね。アオツヅラフジの発芽にも驚かされた。
 残念だったのは、プリムラとアルテミジア・ルドビシアナ。天候のせい、と言いたいけれど、配置を変えるなど、もうちょっと何かしらケアができたとも思うので。配置について言うと、今年はポポーを内庭のやや日陰の場所に移動したのは良かった。これまでは夏の猛暑で葉を落とす、ということがあったが、今年は終始緑の葉を見ることができた。相変わらず花がつかないので、雌雄は未だ不明。

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 来期の畑については、目下はまだノープラン。ししとうとオクラは思っていたより生育が良かったので、また植えようかと。落花生もおもしろかった。とうもろこしは再チャレンジしたいけれど、どうかな。ナメクジの問題があるので迷っているところ。ともあれ、大変な一年だったことは間違いないが、そんな中で植物たちのことを考えたり、実際の作業や、植物を愛するひとたちとの交流が、とても救いになっていた。みなさん、ありがとう。新たな一年、またよろしくお願いします。
 

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